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《ブラジル》ボルソナロがインタビューでウソ連発=グローボ番組に生出演で「最高裁罵倒したことない」

JNでのボルソナロ氏(Twitter)

 ボルソナロ大統領は22日、グローボ局のニュース番組「ジョルナル・ナシオナル(JN)」でインタビューを受けた。この中で大統領は「最高裁を罵倒したことなどない」と主張。経済状況の悪化も外敵な要因によるものとし、選挙システムへの猜疑心なども語った。22、23日付現地紙、サイトが報じている。
 これはJNが大統領選前に行う恒例の候補者インタビューで、第1弾でボルソナロ氏が登場した。同番組ではしばしば批判対象とされるボルソナロ氏は、「大統領官邸で行いたい」と主張したが、グローボ側が却下。リオ市のスタジオでの生放送出演となった。
 約40分間のインタビューの冒頭で、ボルソナロ氏は「私が最高裁判事を罵倒したなどというのは虚報(フェイクニュース)だ」と同番組を批判した。これに対し、司会のウィリアム・ボネールはすかさず、「昨年の9月7日の独立記念日にマイクを使い、『カナーリャ(卑怯者)』と確かに言っていた」と反論した。昨年の独立記念日は反最高裁デモが行われ、「最高裁や連邦議会の閉鎖を支持する人たちをどう思うか」の質問に、大統領は「言うのは彼らの自由だから尊重はする。私が議会や最高裁を脅すわけにはいかないが」と答えた。
 また、選挙の投票システムを疑い続けていることに関し、「選挙結果を受け止めるか」と尋ねられたボルソナロ氏は、「それが潔癖で透明な選挙だったらな。だが、(アエシオ・ネーヴェス氏が受け止めなかった)2014年のようなことが起こらないとは限らない」「2018年の選挙の時には本当にハッカーが存在したんだ」といつもの主張を繰り返した。
 年間10%を超えたインフレなどの経済悪化に関しては、「コロナのパンデミックやロシアによるウクライナ侵攻など、予期できなかった外的要因があった」とし、「7月にはデフレを記録したではないか」「アウシリオ・ブラジルを成立させ、燃料代だって下げた」と主張した。
 コロナ対策に関しては「模範になった」と言い切ったが、司会のレナタ・ヴァスコンセロスが、2021年1月にアマゾナス州マナウスでコロナによる医療崩壊が起きた数日前に大統領が酸欠状態で苦しむコロナ患者の真似をして茶化したことや、「コロナワクチンを接種するとワニになる」「コロナワクチンはエイズを引き起こす可能性がある」などの発言を行ったことをその場で指摘した。
 前回の選挙では「古い政治手法」「汚職が多い」と批判していたはずの中道勢力セントロンと組んだことに関しては、「私を独裁政治家にしたいのはそっちだろ。私は議会の多数派と政治がしたいのだ」と反論した。
 大統領陣営は番組終了後、ボルソナロ氏がJN司会陣の厳しい質問に「負けなかった」「印象を悪くしなかった」と評価したが、司会者たちの冷静で皮肉の効いた質疑にボルソナロ氏が苛立っている印象を受けたとの政治評論家評も多くあった他、エスタード紙は「大統領は3分に1回ウソをついた」とも報じた。

□関連コラム□おしゃべりパパガイオ

 22日夜はボルソナロ大統領のグローボ局「ジョルナル・ナシオナル(JN)」出演が話題をさらった。番組出演直前には、全国の主要都市で一斉に、アンチ(反大統領派)によるパネラッソ(鍋叩き)の抗議活動も行われた。
 番組の放送中も反大統領派は「また嘘を言った」と批判し、支持派は司会者たちの態度を口汚く罵るなど、ネットもこの話題一色となっていた。ボルソナロ氏は当初、今回の大統領選でのテレビ出演を限定するのではないかと予想されていたが、この後、どうするか。
 JNではこの後も大統領候補者のインタビューが続き、23日にはシロ・ゴメス氏、25日にはルーラ氏が登場する。

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