《サンパウロ州》双子の赤ちゃんが大怪我=車が路上のワイヤー跳ね上げる

幼子の顔に残る傷跡(23日付G1サイトの記事の一部)

 サンパウロ州内陸部のジャウー市で18日午後、路上に置かれていたワイヤーが現場を通過した車によって跳ね上げられ、乳母車で通りかかった双子の赤ちゃんが顔や首筋に大怪我をする事故が起きたと22、23日付G1サイトなどが報じた。
 幼子を巻き込む事故が起きたのはジャウー市ジャルジン・カンポス・プラド区で、母親のサンディ・ナイアラ・ダ・シルヴァ・セラ氏(25)に連れられた1歳6カ月の双子の赤ちゃんは、双子用の乳母車に乗せられて保育園から帰る途中、道路を渡るために車が通り過ぎるのを待っていて事故に遭った。
 母親のサンディ氏によると、子供達を直撃したのは路上にあったワイヤーで、3人の目の前を走り抜けた車がぶつかり、跳ね返ったワイヤーが赤ちゃん達の顔や首筋を強打し、深い傷を付けた。
 サンディ氏は、ワイヤーが破裂し、パチンと音がした事しか覚えておらず、双子が血を流しているのに気がついた時は、「二人共死ぬのではないか」とさえ考えたという。
 サンディ氏は子供達を乳母車から降ろすと、大声で助けを求め始めた。幸い、地域住民の1人がサンタカーザ病院まで連れて行ってくれたため、適切な処置を受ける事ができたが、二人の顔や首筋にははっきりとした傷跡が残っている。
 幸い、傷口は割と早く塞がり、二人で遊んだりもし始めたが、二人共、事故のショックが残っているのか、昼間は何事もなく過ぎても、夜は何度となく起き、十分に眠れていないという。
 サンディ氏はショックの余り、事故が起きた時、路上にあったワイヤーがどんなタイプのものだったのかや、ワイヤーにぶつかった車の色や種類などさえ覚えていなかったが、事故の翌日、現場に行き、電信柱の傍などに残っていたワイヤーの一部を見たという。
 警察はサンディ氏からの事情聴取後、ワイヤーを放置した責任者などを割り出すための捜査に乗り出した。工事用のワイヤーの切れ端が捨て置かれている事や、路上にある障害物に気が付かず、無造作にぶつかったり引っ掛けたりする車は多いが、幼子達の顔の傷は今後も残る可能性が高い。

最新記事