【19日の市況】イボベスパ指数終値は2.04%安で1カ月ぶりの週次安値、ドルは5取引で1.87%上昇

  3週間連続の高値の後、Ibovespaは金曜日(19日)に2.04%下落して111,496ポイントとなり、1週間で1.11%の下落となった。ブラジル証券取引所の主要株価指数は、主要指標で大幅な下落を記録した米国に追随した。ダウ・ジョーンズは0.86%、S&P500は1.29%、ナスダックは2.01%それぞれ下落した。10年物国債の金利は9.9ベーシスポイント上昇し2.979%となり、米国のリスク資産が金利上昇の影響を受けたこともある。
 週明けは、連邦公開市場委員会(FOMC)の議事録への期待から始まった。同理事らは「インフレと戦う」「必要なら厳しくする」と言いながら、パラメータを示さなかった。市場は、次回の会合で50、もしくは75bpを引き上げと見方を二分させている。
 この動きは、米伯のバランスシート発表の季節が終わり、企業の業績がほぼプラスに転じたことでさらに強まった。
 来週はジャクソンホールでのFRB会議という、もう一つの重要なイベントがある。市場もそれを待って、PMIの予測だけでなく、シグナルを探すべきだと見ているようだ。
 また、ドイツの7月の生産者インフレ率(IPP)が発表され、コンセンサス0.7%に対し5.3%となったことも、市場の悲観的な見方を強めていると指摘する専門家もいる。世界最大の経済大国の一つであるドイツが予想以上に物価高になったことは、金利上昇、ひいては世界の経済成長率低下への見通しを高める一助となった。
 このような不透明な環境の中で、リスク回避の見通しが強まった。他の通貨に対するドルの強さを示す指数であるDXYは、0.56%上昇し108.08ポイントとなった。対ブラジルレアルでは、ドルは買いも売りも5.168レアルで、0.08%の小幅下落で横ばいで引けた。しかし、週足では1.87%上昇した。
 ブラジルのイールドカーブは、2023年物国債の金利が1ベーシスポイント低下して13.72%となるなど、ショートエンドで低下したが、それ以外の部分では上昇した。2025年と2027年のDIの利回りは、それぞれ13ポイントと11ポイント上昇し、12.15%と11.84%になった。カーブの終点では、2029年債と2031年債の利回りがともに10ベーシスポイント上昇し、それぞれ11.95%と12.04%になった。
 金利の上昇に伴い、国内市場と成長にリンクされているIbovespaの企業の主要な銘柄の下落が起きた。ロカウェブ(LWSA3)、MRV(MRVE3)、マガジンルイザ(MGLU3)の普通株はそれぞれ7.82%、7.28%、7.28%下落した。
 また、鉄鋼や原油が下落するなど、コモディティ関連市況も悪化した。銀行もマイナスだった。
 ペトロブラスの普通株(PETR3;PETR4)は4.07%、優先株は5.18%下落した。CSN (CSNA3) と CSN Mineração (CMIN3) の株価は 2.84% と 5.09% 下落した。

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