《サンパウロ市》ACカマルゴ病院がSUSの癌患者治療継続へ=サンパウロ州政府の緊急交渉実り

ACカマルゴ病院(Facebook)

 サンパウロ州政府は18日、統一医療保健システム(SUS)での対応契約打ち切りを決めていた、癌治療で有名な聖市のACカマルゴ病院との間で、向こう数年間もSUS患者の診察ができるようにすることで合意に至ったと発表した。18日付現地サイトが報じている。
 ACカマルゴ病院がSUSの患者への治療契約を更新しない方針を決めたことは16日付フォーリャ紙の報道などで明らかになっていた。同病院が12月に切れるSUSでの対応契約の更新打ち切りを決めたのは、SUSの癌患者らの診察や治療、手術で受け取る報酬が実費の6〜29%に過ぎず、不足分を同病院の他の収入で賄わなければならない状況が続いていたためだ。
 病院側は、「SUSの患者が他の病院で癌の治療を受けることは可能だ」と説明してはいたものの、この報道はサンパウロ市民に強い不安を与え、混乱を巻き起こした。同病院が70年近くにわたり、SUS利用者にとっての癌治療の権威的存在だったためだ。また、SUSの癌患者登録センターでは3千人以上が病院の空きを待っている状況となっていた。
 サンパウロ州政府はこのことに強い懸念を示し、18日に同病院代表らと緊急会議を行った。会議にはロドリゴ・ガルシア・サンパウロ州知事(民主社会党・PSDB)に加え、リカルド・ヌネス・サンパウロ市市長(民主運動・MDB)も参加した。
 この会議の結果、ACカマルゴ病院はSUSでの対応契約を更新し、より病状が深刻な患者に関する癌治療を継続して行うと発表。病状が安定している患者は他のSUS対応の病院に回すことで合意している。資金の問題は、サンパウロ州やサンパウロ市が援助を増額することで継続できるようにするとの約束が交わされた。
 同病院のヴィクトル・ペレイラ・デ・アンドラーデCEOは、「当病院は発足当時から博愛主義を信条に庶民に対応してきた。話し合いの末、このような結果になったのは喜ばしいことだ」と語っている。

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