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《ブラジル》「ルーラ勝利ならクーデターを」と主張する企業家名すっぱ抜き=リオ市は軍事パレード中止に=ボルソナロには痛手続き

パエス市長(Leo Rodrigues)

 サイト「メトロポレス」は17日、ボルソナロ支持を目的としたワッツアップ・グループの中でボルソナロ派企業家たちが「大統領選でルーラ氏が当選した場合、クーデターを起こしても良い」との会話を行っていたことを証拠写真と共にスクープ報道した。また、リオ市のエドゥアルド・パエス市長は同日、9月7日の独立記念日の軍事パレードは中止と発表するなど、大統領側に痛手となる内容が17~18日付現地紙、サイトで報じられた。
 サイト「メトロポレス」が暴露した「大統領選でルーラ氏が当選した場合、クーデターを起こしても良い」とする会話を行っていた企業家名は、スーパー「アヴァン」社長のルシアノ・ハン氏、レストラン「ココ・バンプー」の経営者のアフラニオ・バレイラ氏、ショッピングセンター・グループ「マルチプラン」社長のジョゼ・イザック・ペレス氏、リオ市のバーラ・ワールド・ショッピングのジョゼ・コウリ氏、建築会社W3エンジェニャリア社長のイヴァン・ロベル氏、サーフウェア「モーメイル」社長のマルコ・アウレーリオ・ライムンド氏などだ。
 この報道で名前が公表された後、彼らはSNSで厳しい批判にさらされた。このワッツアップではクーデターの擁護などと共に、9月7日のリオ市での軍事行進や抗議活動に関しても話し合われていた。
 一方、ボルソナロ大統領は既に、今年は「建国200周年」だから、軍事行進は例年行われているブラジリアだけではなく、リオ市コパカバーナ海岸でも行うと発表していた。だが、以前から、今年は10月に大統領選を控えており、ボルソナロ氏が劣勢であることから、軍の威圧感を拝借する形で威信を見せつけたいのではないかと解釈する向きが多かった。
 大統領は昨年に引き続き、支持者たちに独立記念日のデモを呼びかけている。昨年は最高裁に対してのものだったが、今年の場合は選挙システムへの不信を煽り続けていることから、軍に選挙を管轄させることなどを求めることなどが予想されている。
 だが、リオ市のパエス市長は17日、リオ市内での軍事パレードは行われないとツイッターで発表した。その理由はリオ市にある陸軍東部支部が、中止を求めたためだという。
 リオ市の計画では、行進は市中央部のヴァルガス大統領大通りで行われる予定だった。この大通りを軍事パレードさせるにあたって、設備的な問題は大丈夫なのかとの問題は以前から存在していた。
 パエス市長は、代わりに南部のアトランチカ大通りで小規模な軍事イベントが行われることも併せて発表した。だが、そこでは軍によるパレードはなく、観客席も設定されない。
 これはボルソナロ大統領には痛い話となった。ボルソナロ氏にとり、リオ市は大統領になる前まで生活し続けた場所で、選挙地盤でもあるためだ。大統領選でもリオ州は3番目に人口が多いため、なんとしても勝ちたいところだが、現状はここでも接戦でやや劣勢な状況が続いている。

★2022年7月15日《ブラジル》ルーラ「1次選で勝ってクーデター回避を」 第3勢力にも支持を求める
★2022年8月16日《記者コラム》「ブラジル人への手紙」の意義=軍政時代の痛みと逆戻りへの恐怖
★2022年7月9日《ブラジル》ファキン選挙高裁長官が米国で講演「議事堂襲撃より酷いことも起きえる」=10月の大統領選に懸念表明=ルーラに爆弾騒ぎ、安倍元首相銃撃で緊張高まる

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