おしゃべりパパガイオ

 14日、サンパウロ州サントスのショッピング・センターで人種差別犯罪が起き、テレビやネットで話題になっている。被害を受けたのは55歳の黒人女性で、父の日の買い物をしようと洋品店で品物を物色していたところ、白人女性が割り込んできて、「何を買おうとしているの」などと詮索した後、大声で「黒人は死ぬべき」などとわめきちらかした。これを見かねた被害者の娘(35)が、警察沙汰になるのを恐れて制止しようとする店員らを振り切り、警察に通報。白人女性は逮捕され、人種差別行為の様子も顔が割れる形で全国に拡散された。娘の勇気ある行動が社会にアピールした。
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 11日に読み上げられて話題を呼んだ「法治民主国家擁護のためのブラジル人への書簡」に芸能人も大勢署名したことに対し、大女優レジーナ・デュアルテが「嘆かわしい」と批判した。個人的に現大統領の大ファンだったため、政治経験もないまま、政権で文化局長も務めた彼女は、「2002年の時と同様に不安」と語っている。同年の大統領選で彼女は反ルーラ運動を展開。芸能界で孤立する契機となっている。
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 本日18日のサッカーのブラジル杯は、サンパウロが準々決勝第2試合でアメリカMGと対戦する。本拠地モルンビでの第1試合は1―0で勝利しており、敵地でも何とか逃げ切ってベスト4入りを狙う。このところタイトル独り占めのパルメイラスに勝利したサンパウロだけに優勝に手を届かせたいところだ。

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