《ブラジル》F1王者フィッツパルディがイタリア上議選に=先祖の国で極右政党から出馬へ

エマーソン・フィッティパルディ(2020年、Foto: Alan Santos/PR)

 70年代に活躍してブラジル初のF1王者に輝いたエマーソン(ブラジル式ではエメルソン)・フィッティパルディ(75歳)が、9月にイタリアで行われる選挙に上議候補として出馬することになった。優勝回数は14回、表彰台には35回も上がった名ドライバーだ。
 サンパウロ市生まれのフィッティパルディだが、ロシア人の母ヨゼファ・ジュゼ・ヴォイチェホフスカと、イタリア系ブラジル人の父でジャーナリストのウィルソン・フィッティパルディとの間に生まれたため、イタリア国籍も持つ。父方の家系はイタリアのバジリカータ州トレッキナの出身。
 二重国籍であること以上に話題なのは、彼が極右政党「イタリア兄弟」から出馬することだ。
 同党の党首ジョルジャ・メローニ氏は今回の選挙で注目される存在で、連立の仕方いかんによっては彼女がムッソリーニ以来の極右首相となる可能性がある。
 ブラジルでボルソナロ氏の候補にならずに、こちらを選んだのはちょっと不思議か。そういえば、数年前に話題になった負債の問題も気になるところ。

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