《リオ市》住宅の屋根に小型機ぶつかって墜落=低空飛行増に懸念の矢先

 リオ市の富裕地区のバーラ・ダ・チジュッカの邸宅に15日、小型飛行機が墜落し、2人が負傷する事故が発生した。15日付現地サイトが報じている。
 事故が起きたのは15日午後、リオ市西部バーラ・ダ・チジュッカにあるコンドミニアム(塀で囲まれた集合住宅)に、PU―SPXと呼ばれる型の超軽量機が墜落した。飛行機は中庭のプール脇に落ちた。
 この事故で、操縦士のミウトン・アウグスト・ロウレンソ・ジュニオル氏(77)が頭部を負傷したほか、助手席に乗っていた55歳の男性も軽傷を負った。目撃者の証言によると、飛行機はかなり低く飛んでおり、コンドミニアム内の家屋の屋根に当たった後、機首を下に向けて墜落したという。
 この事故を受け、リオ市議会の市防衛保護委員会(CPDC)は連邦検察庁も交えた緊急会議を開く意向を表明した。CPDC委員長のカルロス・エドゥアルド市議は、「チジュッカのようなコンドミニアムの多い地域での低空飛行が続いているのは嘆かわしい」と語っている。
 CPDCは昨年9月に検察庁などに、同地区上空を飛ぶヘリコプターや小型飛行機が増えていることを懸念する報告を行っていた。
 同市議は、「今回の事故は予想されていたものだ。民家を直撃すれば地上でも犠牲者が出ていた可能性がある」とも語っている。

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