【16日の市況】イボベスパ指数は0.47%増で113,557ポイント、ドルは0.96%増で終了

 タンパク質企業の株価はドル高の恩恵を受け、鉱業銘柄は鉱石価格が弱含みだったにもかかわらず上昇した。Ibovespaは火曜日(16日)に0.47%上昇し、113,557ポイントで取引を終えた。ブラジル証券取引所の主要株価指数は、一部アメリカのベンチマークを踏襲したが、タンパク質企業や鉱業会社(VALE3)の躍進に助けられた。VALE3は、セッションでアジアの鉄鉱石価格の弱さにもかかわらず、前日2%以上の下落の後に回復し、69.95レアルで2.42パーセント上げた。
 ニューヨークでは、ダウ平均が0.71%、S&P500が0.19%上昇した。一方、ナスダックは0.19%後退し、13,102ポイントとなった。投資家は明日予定されている米連邦公開市場委員会(FOMC、英語の頭文字)議事録の公表を待って、やや慎重にポジションをとっていると見られている。
 米国ではインフレ率の低下期待が見られ、7月のデータで市場が盛り上がったが、今のところ大きな変化はないと見られている。米国は実質マイナス金利と高インフレが続いている。FRBの次のステップを見ることが必要だ。
 10年満期の国債は2ベーシスポイント高い2.811%で取引を終了した。
 一方、投資家は世界的な景気後退を懸念し、ネガティブなデータを反映させ続けている。米国では、7月の新設住宅着工戸数が予想154万戸に対し144万戸、前月比9.6%減となった。
 先進国の他の通貨に対するドルの強さを示す指数であるDXYは、横ばいで引けた。一方、レアルに対しては、買いが5.140レアル、売りが5.141レアルとなり、0.96%上昇した。
 ブラジルの通貨は、他の新興国と同様、世界的な低成長の見通しにより、より大きな打撃を受けた。加えて、やはり同じ理由で、コモディティの後退が為替に影響を与えた。ブレント原油は1バレル92.34米ドルと2.90%下落した。鉄鉱石は、中国の大連で0.28%下落し、106.60米ドルとなった。
 Ibovespaは、金融政策に関する改善シナリオを反映している米国に引っ張られた。インフレとコモディティの後退により、投資家は利上げが弱まる可能性があると見られている。
 ドルの上昇は、ドル高でより多くの利益を得るタンパク質企業の株価を押し上げる要因となった。普通株アドバンス(BRFS3)は6.53%、JBS(JBSS3)は4.89%、マルフリグ(MRFG3)は4.78%上昇した。 
 下落の中でもハイライトは、貸借対照表の公表後に11.76%下落したイードゥークスの普通株(YDUQ3)だ。メリューズ(CASH3)は9.80%、ペトロリオ(PRIO3)は3.99%、それぞれ下落した。
 ブラジルのイールドカーブは、アフターマーケットで正確な方向性を持たずに動いている。2023年のDIは13.72%と1ベースポイント後退した。一方、2025年については、5ポイント上昇し、11.69%となった。2027年、2029年のDIは順に3ポイント、1ポイント進み、11.40%、11.57%になった。

 

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