《ブラジル》PCCが脱獄計画の漏洩で11人逮捕=首領マルコーラ救出目論む

 10日、連邦警察による捜査が行われ、国内最大級の犯罪集団、州都第一コマンド(PCC)の首領、マルコーラ氏ら幹部を脱獄させようと試みた構成員ら11人が逮捕された。10日付現地サイトが報じている。
 「アンジョス・ダ・グアルダ作戦」と銘打たれた連警の捜査は10日午前に行われ、連邦直轄区、マット・グロッソ・スル州、サンパウロ州などが捜査対象となった。逮捕令状は11件、捜査令状は13件出された。11人はすべて逮捕された。
 今回の作戦は、連邦直轄区やロンドニア州ポルト・ヴェーリョの刑務所に収監されているPCC幹部らを脱獄させるための計画を捜査したものだ。
 それらの幹部の中でも特に注目されていたのがマルコーラことマルコ・ウィリアムス・エルバス・カマッショ氏だった。同氏はすでに300年超の実刑判決を受けており、現在はロンドニア州の連邦刑務所に収監されている。今回の捜査ではサンパウロ州在住のマルコーラ氏の妻も対象となった。
 構成員らが救出対象としていた他のPCC幹部は、エジマール・ドス・サントス氏(通称キリノ)やクラウジオ・バルバラ・ダ・シルヴァ氏、レイナルド・テイシェイラ・ドス・サントス氏、ヴァルデシ・アルヴェス・ドス・サントス(通称コロリド)氏などが含まれている。
 連警によると、構成員らは、幹部らを釈放させるために当局者を誘拐することなどを計画していたという。

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