《リオ市》頭蓋骨の分離手術が成功=3歳の結合双子児の兄弟で

 先月、リオ市の病院で、先天的に頭蓋骨がつながった双子の兄弟の分離手術が成功。1日にその後の経過と、手術がどのようなものだったかが報告され、話題となっている。1~3日付現地紙、サイトが報じている。
 アルトゥール・リマちゃんとベルナルド・リマちゃん(3)は2018年にロライマ州で、頭蓋骨がつながったまま生まれてきた。医師によると、この結合はきわめて稀なもので、分離手術がうまくいかない場合は少なくとも1人が死にかねない、きわめて難しいものでもあった。
 手術は7月7~9日に、リオ市にあるパウロ・ニーマイヤー脳研究所(IECPN)で行われ、ロンドンに拠点を置くジェミニ・アントワインド財団の医師たちの助力を得て行われた。
 手術は困難を極め、計7回(9回との報道も)の手術には約23時間を要し、立ち会った医師や看護師の人数も100人を超える大掛かりなものだった。手術は成功し、分離された状態で健やかに眠る双子の姿も写真で報じられている。
 ジェミニ・アントワインド財団の脳神経外科医で執刀責任者のノール・ウル・オワセ・ジーラニ医師は、「ヴァーチャル・リアリティの論理を使った画期的な手術だった」と語り、「医学会に新しい時代が到来した」と喜びを語っている。

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