《ブラジル》独立記念日にテロ計画?! ヴェージャ誌がスクープ=ルーラのイメージダウン狙って

ヴェージャ誌の記事(Twitter)

 9月7日の独立記念日にテロ行為を行おうとする勢力があることを連邦政府の諜報機関が掴み、捜査に乗り出していると報じられた。この日はボルソナロ大統領やその支持者がデモ参加を呼びかけている。3日付現地紙が報じている。
 この件はヴェージャ誌サイト2日付のジャーナリスト、マテウス・レイトン氏の報道で明らかになった。それによると、連邦政府内の複数の諜報機関の幹部2人が、「独立記念日にボルソナロ大統領支持派を襲うテロを計画している団体があり、社会を混乱させた上、左派によるものだと偽装しようとしている」と同氏に伝えたという。
 大統領選の世論調査ではほとんどが、左派のルーラ元大統領がボルソナロ氏に対して10%ポイント以上の差をつけてリードしている。そのため、左派側から極右勢力に対して暴力的な行為が行われたと見せかけることで、ルーラ氏にダメージを与えるのが目的ではないかと見られている。
 同氏によると、同様のテロ行為には、1981年4月30日にリオ市のコンベンションセンター「リオセントロ」で起きたメーデーのコンサート襲撃事件があり、起こるとすればそれ以来だという。この事件は、1964年から17年間続いていた軍事政権が弱体化し、民主化が叫ばれる中で一部の軍人が起こしたもの。犯人たちはこれを、民主化を求める勢力が起こしたことにしようとしていた。同テロでの死者、負傷者は各1人だった。
 独立記念日のデモを求める動きはボルソナロ氏支持者の間で急拡大中だ。ユーチューブでは7月25~31日にデモ参加を呼びかけたビデオの視聴回数が100万回を超え、ツイッターでも200人を超えるインフルエンサーからのデモ関連の投稿が1万2千回以上リツイートされ、5万5千個以上の「いいね」を記録している。
 この背景には、11日にサンパウロ総合大学(USP)法学部で読み上げられる「法治民主国家擁護のための書簡」への強い対抗心があるとみられている。

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