【1日の市況】Ibovespaはペトロブラスとヴァーレに引きずられ0.91%下落、ドルはほぼ安定

 米国と中国の弱い統計データによりコモディティ価格が下落し、ブラジル市場にも影響を与えた。
 Ibovespaは102.255ポイントで月曜日(1)に0.91%下落で終えた。ブラジル証券取引所の主要株価指数は、コモディティ関連企業の株価の低迷や米国のベンチマーク低下の影響を受けた。

 ニューヨークでは、ダウ平均が0.14%、S&P500が0.28%、ナスダックが0.18%それぞれ下落した。外国の一日は、直近の高値を少し修正する動きで、ややマイナスになった。7月はアメリカの株式市場にとって2020年11月以来最高の月だったからだ。
 アメリカのリスク株は、通常テクノロジー企業を中心に株式市場に資金が流入する国債利回りが低下した日にもかかわらず、後退した。10 年物国債の利率は 4.5bp 低下して 2.597%となり、4 月上旬以来の低水準となった。
 最近のデータ発表を反映したものである。本日は、マークイット社とISM社のPMIがコンセンサスを下回る結果となった。また、米国の建設支出も発表されたが、これは非常にネガティブな意味で驚きを与えるものだった。
 米国の6月の建設投資は、コンセンサスで予想されていた0.2%の増加に対し、1.1%の減少となりました。7月のマークイット工業株 価指数(PMI)は、予想値52.3に対して52.2となった。
 専門家によると、アメリカのイールドカーブが後退したことで、ブラジルのイールドカーブにも圧力がかかったという。2023年のDIは、利回りが1ベースポイント低下し、13.79%となった。カーブの中間に位置する2025年と2027年の契約は、ともに13ポイント低下し、12.59%と12.49%になった。ロングエンドでは、2029年のDIの利回りが12ポイント低下し12.61%、31年は14ポイント低下し12.65%であった。
 IPC-Sが発表され、デフレ率が予測値を上回ったことも、ブラジルのイールドカーブに圧力をかけたと指摘する専門家もいる。最近の燃料価格の下落により、輸送面を中心にかなりの価格下落がでている。

7月第4四半期のIPC-Sは、6月の0.67%の高水準から1.19%低下

 ペトロブラス(PETR3;PETR4)が事前配当するというニュースに加え、燃料価格下落が予想以上という組み合わせによって、ブラジル中央銀行の次の金融政策委員会(Copom)では高金利のサイクルを終わらせる可能性がある、との噂がたつほどになった。
 Ibovespaが今日最も上昇したのは、小売業者やテクノロジー企業など、金利に直接関連する企業であった。マガジンルイザ(MGLU3)の普通株式は5.43%、ロカウェブ(LWSA3)は5.02%それぞれ上昇した。
 最後に、コモディティ価格の下落も、例えばブレント原油価格が3.84%下落の99.98米ドルとなり、カーブに対する圧力を軽減するのに役立った。
 しかし、この下落により、対米通貨ではレアルがやや弱含み、商業ドルは買い5.178レアル、売り5.179レアルと0.08%上昇し、他の通貨に対するドルの強さを示すDXYが0.50%下落した中でも、レアルは上昇した。
 ドルは日中不安定な動きとなり、小幅高で取引を終えた。中国PMIは予想を下回り、生産と新規受注が冷え込む兆しがあった。このため、短期的には、すでに弱かった第2四半期の後、さらに激しい回復が期待できるかもしれない。米国と中国における統計データの弱体化は、一次産品による収益の減少を招き、これらの製品の主要輸出国であるブラジルに影響を与えるとの声がでている。
 ヴァーレ(Vale3)の普通株は2.39%下落した。ペトロブラスの普通株と優先株(PETR3;PETR4)はそれぞれ1.25%と1.38%下落した。この2社は、Ibovespaの大型株であり、その下落が全体を引っ張った。

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