《リオ市》「17年ぶりに太陽見た」妻と2子を監禁=手足を縛られ栄養失調の状態で

窓がない粗末なこの部屋に閉じ込められていた(Reprodução/PMERJ)

 28日、リオ市で、妻と2人の子供を17年間監禁し続けていた男性が逮捕された。28、29日付現地紙サイトが報じている。
 逮捕されたのはリオ市西部グアラチバ区在住のルイス・アントニオ・サントス・シウヴァ(通称DJ)容疑者だ。軍警は複数の匿名通報を受けて、逮捕に踏み切った。
 これにより、妻並びに22歳の娘、19歳の息子が解放された。子供たちは見つかった当初、手足を縛られ、栄養失調の状態にあった。妻によると「太陽の光を見ること自体17年ぶり」「3日間何も食べさせてもらえなかったこともあった」という。
 妻によると、DJ容疑者と知り合ったのは23年前で、その直後から働くことや勉強することを禁じられたという。監禁生活がはじまってからは、「外に出ると殺す」などと脅され、子供たちは学校に通うことも許されなかったという。助け出された子供たちは実年齢ほど成長しておらず、10歳の子供に見えるほど痩せて小柄だ。
 近隣住民たちは、DJ容疑者が普段から大音響でステレオをかけていたことなどから異常性に気づき、「子供が2人いたはずだが、長い間、姿を見たことがない」などと怪しんでいた。警察への捜査依頼は2年前から行っていたという。

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