県連ポッドキャストスタジオ開設=若年層の取り込み目指す

開設されたポッドキャストスタジオ(提供写真)
開設されたポッドキャストスタジオ(提供写真)

 ブラジル日本都道府県人会連合会(県連)は6月17日、サンパウロ市の同事務所内に開設したポッドキャストスタジオのお披露目式を行った。スタジオ開設は国際協力機構(JICA)の助成によって実現した。
 ポッドキャスト(Podcast)とは、インターネット上で音声や動画を公開するシステムプラットフォームの一つ。県連では同団体の運営するYouTubeチャンネル「HASHI GANG」などを通じて日本文化を発信してきた。今後は同スタジオを用いて情報発信のための番組収録などを行う。今月15~17日にサンパウロ市で行われる県連日本祭りに向け、同祭の告知配信番組や、日本祭りの生中継配信も実施する予定。
 スタジオ設立に協力したJICAの江口雅之ブラジル事務所長は「県連は対面活動が行えないコロナ禍の苦労から若者を活動に取り込む方法を考えつかれた。今後もデジタル情報ツールを活かして県人会に若い世代を繋げていってほしいです」と語った。
 市川利雄県連会長は「今までの考え方にとらわれず、新しい取り組みに挑戦していきたい。それには若い世代の不安要素を各県人会が取り除き、彼らのチャレンジ精神を掻き立てるよう仕向けなければならない」と語った。
 スタジオはブラジルと日本にアイデンティティーを持つ日系の若者らの日系社会文化発信にも利用される。

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