《リオ州》強姦麻酔医の被害者続々と=あっという間に30人?

写真=帝王切開手術の様子(参考写真、HBR, via Wikimedia Commons)
(写真)バングー8刑務所に移されるベゼーラ容疑者(13日付G1サイトの記事の一部)

 【既報関連】リオ州海岸部のサンジョアン・デ・メリチ市の病院で帝王切開中の妊婦をレイプしたとして現行犯逮捕された麻酔医のジオヴァニ・キンテラ・ベゼーラ容疑者(32)。その余罪を捜査中の女性警察主任警部が14日、同容疑者にレイプされた可能性のあると判断された女性30人について捜査中である事を明らかにしたと同日付G1サイトなどが報じた。
 ベセーラ容疑者は10日に帝王切開で出産した妊婦に必要以上の量の麻酔を適用し、意識がない状態の妊婦の口にペニスを突っ込んで自慰行為を行っていたところを盗撮され、現行犯逮捕された。この盗撮は、それまでの同容疑者の挙動や使われていた麻酔の量が多い事を不審に思った看護婦達が携帯電話で行ったものだ。
 同容疑者逮捕の報道が流れた途端、自分の娘や妻が被害に遭った可能性があると訴える例が相次ぎ、12日には現行犯逮捕から予防的措置としての身柄拘束に切り替える判断も行われた。

バングー8刑務所に移されるベゼーラ容疑者(13日付G1サイトの記事の一部)

 同容疑者はバングー8と呼ばれる、高学歴者専用の刑務所に送られたが、同刑務所の収監者達は、麻酔医という立場を利用して多数の女性を慰みものにした事を良しとせず、鉄格子を揺すったりして同容疑者への怒りを顕にした。同刑務所では同容疑者の安全を確保する意味で、独房に入れる措置をとった。
 女性警察ではこれと並行して、被害に遭ったと訴える女性や家族からの事情聴取を行ったり、カルテを調べたりして被害の実態を確認している。
 被害に遭った可能性のある女性の数は日を追う毎に増えており、14日には30人について捜査中である事が確認された。
 同容疑者の罪状は強姦だけでは収まらず、必要量以上の麻酔を使い、妊婦の生命まで危険にさらした事に伴う責任なども問われる見込みだ。
 同容疑者は現行犯逮捕される前にも誤診で訴えられており、医師資格剥奪なども確実視されている。

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