《ブラジル》パラグアイからの給油者殺到=ICMS制限による燃料費低下で

 商品流通サービス税(ICMS)の上限施行で燃料代が値下がりしたため、南マット・グロッソ州のガソリン・スタンドでは隣国パラグアイから給油にくる人が殺到している。13日付現地サイトが報じている。
 ICMSの上限が7月から18%までに抑えられたため、従来は20%台後半の税率を課していた地域では燃料代の値下がりが起きている。
 その影響で南マット・グロッソ州ポンタ・ポランでは、国境を接するパラグアイのペドロ・フアン・カバジェロから国境を越えて給油に来る人たちが殺到している。現地の関係者によると、ポンタ・ポランで給油を行う人の数はこの2週間ほどで50%増えたといい、12日もガソリン・スタンドには長蛇の列ができていた。
 パラグアイでも国際原油価格高騰の影響を受け、燃料代が上がっているが、国が値下げのための対策をとっていないという。現在はポンタ・ポランの方が同国のガソリン・スタンドで給油するより1リットルあたり0・60レアル安くなっており、そのために国境を越えてでも給油しようとする人が急増しているのだという。

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