【11日の市況】ウォール街の警戒感と中国への懸念でIbovespaは2%下落、ドルは2%上昇し5.37レアル

 Ibovespaは米国で見られた下落に追随し、Covid-19による中国での新たな規制の見通しの影響を受けて、月曜日(11)に2.07%下落して98.212ポイントで終わった。ブラジル株式市場の主要指標は、米国指標の下落に追随して後退した。

 米国では、ダウ平均が0.52%、S&P500が1.15%、ナスダックが2.26%それぞれ下落した。米国では、CPI(消費者物価指数)の発表や、銀行が決算を持ち込むバランスシートの季節が始まり、忙しい1週間になりそうだ。不況と値上がりを懸念した数字を、企業が書類に持ち込んでいる可能性があるとみる専門家もいる。
 恐怖指数と呼ばれるVIX指数は26.16ポイントと6.17%上昇し、市場が警戒態勢に入っていることを示した。また、米国の主要株価指数、特にナスダックは、一連の高値圏からの上昇であり、ある程度の利益確定が正当化される。
 Covid-19の新種を特定した中国からの新しいニュースによって、市場全体が依然として大きな影響を受けている。中国は、ロックダウンの前に行われる大量テストの段階を開始した。さらなる制限措置は、2022年に世界経済が成長する可能性をかなり低下させる。

コモディティがIbovespaの重荷となる

 世界経済の成長率低下 というリスクの高まりから、ドルインデックス(DXY)は歴史的な高値を記録し、米国に流れた。投資家が守りに入るようなシナリオができあがっている。このため、市場全体が下向きになり、ブラジルはコモディティに大きく依存しているため、大きな影響を受けている。
 他の通貨に対するドルの強さを示す指数であるDXYは、1.12%上昇し108.20ポイントとなり、2002年6月以来の高水準となった。米国通貨は対レアルで1.96%上昇し、買いは5.37レアル、売りは5.371レアルで取引された。
 ドルとユーロの関係にはまだ緊張が高まっている。ウクライナ戦争という欧州の危機が、ロシアから他の大陸へのガス流量を減少させることにつながっている。この戦争は、ロシアのガスに依存している地域の国々の経済にとって悪いことである。ガスが減ったり、流れが止まったりすれば、成長は下降し、価格は上昇することになる。
 その危険性から、安全を求める投資家の資金が米国に流入し、国債利回りは11ベーシスポイント低下し、債券に対する有機的な需要の中で、財務省が金利を高く維持する必要性は少なくなった。
 ブラジルでは、2023年および2025年のDIがそれぞれ10bpおよび25bp上昇し13.88%および13.22%、2027年のDIが21ポイント上昇し13.08%、2029年が17ポイント上昇し13.20%と、主にドルおよび財政不安から選挙による圧力を受け、強い利上げが行われた日であった。
 ブラジル市場は、選挙が近づき、候補者(今のところ2人の有力者)が国の財政軌道について明確な公約を示さないことから、対外的な問題と大きな財政リスクを内包している。

Ibovespaの最大の下落の中で、ドルやイールドカーブにリンクしている企業

 ゴル(GOLL4)、ブルー(AZUL4)のPN株はそれぞれ11.79%、7.55%下落した。航空会社は通常ドル高に悩まされ、さらにCovid-19の懸念もあり、その影響を受けている。一方、メリューズ(CASH3)のON株は、金利の影響を受けて8%下落した。
 大型株では、鉱石の低い続いてヴァーレ(VALE3)の普通株は、以下の5.05%と、CSN(CSNA3)のものと同様に、3.41%を落下、後退の中でハイライトだった。インデックスの数少ない高値のうち、ディフェンシブな企業とされるビボ(VIVT3)とアサイ(ASAI3)の株価は、それぞれ0.80%と0.46%上昇した。

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