七夕、日本祭り向け練習=長崎県人会・龍踊り

文協体育館で毎週月曜に行われている龍踊りの練習(7月4日撮影)
文協体育館で毎週月曜に行われている龍踊りの練習(7月4日撮影)

 長崎県人会(森繁親会長)の龍(じゃ)踊り部(石川ハケウ部長)は、今週末の第43回七夕祭り、今月半ばの第23回県連日本祭りでの出演を前にした4日夜、熱のこもった練習を行った。
 同部は毎週月曜日午後7時から同9時まで、サンパウロ市リベルダーデ区のブラジル日本文化福祉協会体育館で練習を行っているが、コロナ禍の影響で約2年間活動を停止していた。
 今年4月半ばから活動を再開し、6月下旬の第55回コロニア芸能祭に出演した。しかし、メンバーが風邪を引くなどして集まらず、短期間で思うような事前練習が行えなかった。そのため、久々の出演となったコロニア芸能祭での演技は満足のいく内容ではなかったという。
 4日夜の練習では、差し迫った両イベントへの出演を見越して石川部長、江藤ヒデオ副部長をはじめ、計18人のメンバーが集まった。
 龍踊りの「龍体」は全長約20メートル、100㎏の総重量があるため、最初は各人が棒を持って基本的な動きを確認。その後、「玉使い」を先頭に、龍体を持つ10人が「持ってこーい、持ってこーい」と言いながら、龍踊りを舞った。練習中、メンバーが互いに立ち位置や細かい動きを指摘するなどし、休憩をはさんで何度も実践の踊りを確認していた。
 この日の練習には、親の仕事の関係で今年4月から2年の予定で滞伯している川端笑瑛(しょうえい)さん(17歳、群馬県出身)も参加。「知らなかった日本の文化(龍踊り)をブラジルで、ブラジルの人たちに囲まれてやっているのが面白い」と率直な感想を語った。
 石川部長は「龍踊りでは仲間もできるし、グループでうまく踊れた時は気持ちがすごく楽しくなる」と笑顔を見せながら、7月のイベント出演への意欲を表していた。
 龍踊り部は、9月に行われるブラジル独立200年祭記念イベントへの参加も決定している。

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