【1日の市況】Ibovespaは0.42%増で下半期最初の取引を終了、ドルは1.65%増

 

 インデックスは米国ベンチマークのパフォーマンスに連動し、リセッションの観点からイールドカーブの圧力は弱まった。2022年下半期の初日となる今週金曜日(1日)のIbovespaは、0.42%上昇し、98,953ポイントで取引を終えた。ブラジル証券取引所の主要株価指数は、安値で取引セッションの一部を過ごしたが、14h(ブラジリア時間)の辺りから高値圏になった。今週の累積高値は0.28%。

 この動きは、アメリカでの動きと並行して起こった部分が大きい。ダウ平均は1.05%、S&P500は1.06%、ナスダックは0.90%の上昇となった。世界の株式市場は、午前中を通して損失と利益の間で揺れ動いた。今日の市場の動きは、再び景気後退懸念によって説明されると考えているエコノミストは多い。欧州と米国のPMIデータが予想を下回り、経済成長の鈍化に関する議論が再び活発化していると見られている。IHSマークイット社が発表した6月の旧大陸諸国および米国のPMIは、例外なくすべて前月比で鈍化した。
 世界的な景気後退はコモディティの下落を招き、イールドカーブの重しとなり、一部の資産に投資余地を与えると見られている。株式市場は非常にネガティブな6月だったが、株式市場は最も心配なシナリオをすでに想定しており、中央銀行がそれほど引き締めない中で金利が下がれば、株式市場の水準が維持されるかもしれないという可能性も視野に入っているようだ。

景気減速によりイールドカーブへの圧力が低下

 米国では、景気減速の兆候から10年物国債利回りが8.5ベーシスポイント低下し2.889%となり、2週間前の約3.50%から大きく後退した。これは、昨日上院で承認され、現在下院に提出されている支援策PECによる財政リスクにもかかわらず、ブラジルのイールドカーブを低下させる一因となった。
 2023年のDIは6ポイント減の13.70%、2025年のDIは9ポイント減の12.66%であった。2027年のDIは3ポイント低下し、12.62%となった。2029年と2031年の契約は、12.76%と12.82%で、3ポイントと4ポイント低下した。
 しかし、ブラジルでは、財政的な脅威がレアルを切り下げている。年末までアウシリオなど各種の援助が続くと言われているが、ほとんどの場合、これらの特典を来年以降も続けるような圧力がかかると見られている。そうなると財政バランスの底抜け要因になる可能性がある。
 商業ドルは、売り買いともに1.65%上昇し、5.321レアルで取引を終えた。財政圧力に加えて、景気後退の見通しがリスク回避を高めると指摘するエコノミストもいる。世界の他の通貨に対するドルの強さを示す指数であるDXYは0.41%上昇した。週間では、高値は1.66%だった。

ICMSの税金の引き下げにより、Ibovespaの一部の株が上昇

 Ibovespaの最高に上昇したのはCPFL(CPFE3)の普通株式が3.92%、TIM(TIMS3)が3.37%、Vivo(VIVT3)が2.29%するなど、基幹産業の企業株式が含まれている。ICMSセクターの落ち込みは、テレフォニーセクターやその他必要不可欠と考えられているセクターに恩恵をもたらすと見られている。
 Ibovespaの高値銘柄の中にはBRF(BRFS3)とMarfrig(MRFG3)の普通株式があり、それぞれ4.93パーセントと3.72パーセントを上昇した。穀物価格の下落やブラジルレアルの下落により、これらの企業のマージンは増加する傾向にある。
 高値圏でのハイライトは MRV (MRVE3) で、3億4940万レアルの債権ポートフォリオの売却を発表し、ON紙が5.25%上昇した。
 一方、下落率が大きいものでは、ライト(LIGT3)の6.57%減、マガジンルイザ(MGLU3)の5.98%減、コグナ(COGN3)の3.74%減がハイライトとなった。

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