《特別寄稿》パラナ、そしてブラジルとの約束=連邦下院議員 西森ルイス弘志

連邦議会で発言する西森議員(提供写真)

 私は20年以上前に公職に就き、すでに州議会議員を2期、そして現在連邦議会議員として3期目を迎えています。政治家としてのキャリアをスタートさせた当初から、自治体のニーズに対してより焦点を絞った活動を行う必要性を感じていました。
 そこで、私は各自治体を訪問し、地域の真の要望を知り、住民の生活の質を向上させるための政府投資の配分を行うようになりました。
 就任から20年経った今でも、私は自治体の訪問を続けており、現在では、健康、インフラ、教育、農業、レジャー・スポーツ、観光の分野が主な要求事項となっています。
 保健に関する個別要請だけでも、私はすでに1億500万レアル以上を自治体に割り当てています。この資金は、基本健康ユニット(UBS)と病院の改修と拡大、永年利用設備や使い捨て資材の購入、医療機器の購入、UBSや病院の一般経費に利用されました。
 私は、コロナ禍との戦いに利する全ての政策に賛成票を投じました。この病気と闘っている最前線の医療関係者や労働者への支援要請も発表しました。
 また、教育分野では、パラナ州全体への投資として1億1200万レアル以上を割り当てました。この資金は、自治体の幼児教育センター(CMEIS)の建設、改革、拡大、および初等教育に使われています。また、スポーツ広場の設備購入や建設にも投資することができます。パラナ州の自治体には、バリアフリーのスクールバスを数台配備しています。
 私は市政重視の連邦議員であり、農業者のパートナーです。だから、トラクターや機器、投入資材の購入、組合本部や青空市場の小屋の建設、市場商人組合のトラック購入に6千万レアル以上を割り当てています。
 自治体のインフラ整備に4千万レアル以上の補正予算を計上し、アスファルト、アスファルトの再舗装、農村道路の石畳化、産業用小屋の建設などに投資しています。
 同時にレジャー、スポーツ、観光産業の推進者でもあります。公共公園の整備、広場や道の活性化、子供の遊び場の設置、入り口の整備、備品の購入、スポーツジムの建設・改修・拡張、スポーツセンターの整備、パラナ州のスポーツと観光を促進するための活動など、これらの部門にすでに1400万レアル以上が投資されています。
 パラナ州の衛生・環境保健分野に貢献するため、ゴミ圧縮車、ダンプカー、水タンク車など400万レアルの政府資金を振り分けました。
 議員としては、連邦議会に提出された200以上のプロジェクトや要望のうち、広告における男女差別や性差別に対抗する提案である「マゴ法」を創設したPL354/2021の作成者でもあります。
 農畜産物議員連盟では、食品問題に関して、PL6299/2002の報告者に選ばれ、「安全な食品法」を制定しています。この法律は、毒性が低く、食品の安全性を保証し、最終消費者に安価な新しい農薬の使用を官僚的に制限しないことを提案しています。
 さらに漁業擁護議員連盟の会長も務め、魚の消費促進のためのヒアリング、要望書、プロジェクトなどを発表してきました。これは、ブラジル経済において非常に有望であるこの分野に、さらなるインセンティブを求めていることを強調しています。
 何をさておき、私はブラジル日本議員連盟の会長として日伯間の経済・文化・教育交流の促進を目的とした数々の経済使節団を率いてきました。前回の経済ミッションで、ブラジルの農産品、特に豚肉のプロモーションを行い、当局や在日ブラジル人コミュニティと会談し、日本のビザ、教育、自由貿易協定、ブラジル人のインターンシップ、観光客のビザ要件の解除の問題について議論しました。
 ブラジリアでは、国民の雇用と所得を拡大し、ブラジル経済にも貢献する「国家産業化計画」の策定に関して、パラナ州の自治体や国のために最善を尽くすべく取り組んでいます。

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