《サンパウロ市》市営霊園の民営化へ=過去に5度の却下も

 サンパウロ市市役所が市内22カ所の市営霊園の民営化の入札予定であることを発表した。何も支障がなければ7月26日が入札日となる予定だが、過去に5度却下された「6度目の正直」のものでもある。27日付現地紙、サイトが報じている。
 民営化のための入札の件は22日付のサンパウロ市官報に掲載された。それによると、市内22カ所の霊園を25年間の期限付で管理、運営してくれる企業を求めているという。
 入札は4ブロックに分けて行われる。第1ブロックはコンソラソン(中央部)、ヴィラ・フォルモーザ1と2(東部)など六つで、底値(最低入札額)は1億1619万5千レア。第2ブロックはサントアマロ(南部)やヴィラ・ノヴァ・カショエリニャ(北部)など五つで同1億7023万9千レアル。第3ブロックはラッパ(西部)やカンポ・グランデ(中南部)など五つで同1億4469万7千レアル。第4ブロックはフレゲジア・デ・オー(北部)、イタケラ(東部)など六つで同1億828万1千レアルとなっている。
 市役所によると、この他にも新たに三つの霊園開設を計画しており、民営化後も収益の4%は市に入る予定だという。また、民営化により、葬儀の際の市民の負担最低額が現状の755レアルから566レアルに25%ほど安くなるという。
 もし、このまま何も支障がなければ7月26日に入札を予定しているが、問題となるのは市会計検査局(TCM)の存在だ。TCMはジョアン・ドリア氏が市長だった2017年から過去5度にわたり、「問題あり」として入札を却下。最近のものは今年の3月の市の申請に対して起こっている。

最新記事