《ブラジル》アマゾン失踪事件=川から人間の胃と見られる臓器?=2人目の容疑者を逮捕

捜索の様子(Foto: Cícero Pedrosa Neto/Amazônia Real)

 【既報関連】アマゾナス州ヴァーレ・ド・ジャヴァリ地区で起きた英国人ジャーナリストのドン・フィリップス氏とブラジル人の先住民活動家ブルーノ・ペレイラ氏の失踪事件で、新たな進展があったと14、15日付現地紙、サイトが報じた。
 第一は、アマリウド・ダ・コスタ・オリヴェイラ容疑者(通称ペラード)の兄弟のオゼネイ容疑者(通称ドス・サントス)が14日に逮捕された事で、15日午後は連警が、兄弟の一人を捜索活動が行われている地域に連れて行った。同日夕方には二人が犯行を自白したとの報道も流れたが、詳細は公開されていない。

連警が容疑者の一人を連れて捜索現場に向かったと報じる15日付G1サイトの記事の一部

 ドス・サントス容疑者はペレイラ氏らが失踪した5日、二人を乗せたボートを見たという証言者の一人に、ペラード容疑者と会う必要があるからと言って同乗させてもらい、同容疑者のボートの傍まで連れて行ったもらった人物だ。この証言者は、ドス・サントス容疑者と合流した時、ペラーダ容疑者が銃や銃弾を所持していたのも目撃していた。
 だが、ペラード容疑者は警察で、5日は家におり、6日になって豚狩りに出たと供述。失踪事件には関係していないと語り続けた。
 だが、兄弟の供述に矛盾がある事や、複数の目撃証言がある事から、最初はペラード容疑者、次いでドス・サントス容疑者が逮捕された。ペラード容疑者のボートから発見された血痕や、川から回収された人間の胃と見られる臓器の鑑定結果は公表されていない。

容疑者の兄弟2人が犯行を自白と報じる15日付G1サイトの記事の一部

 ペレイラ氏らの姿が最後に確認されている場所は容疑者二人が住む部落に近い上、二人が乗ったボートの後をぺラード容疑者ともう一人の男性がボートで追いかけていたが、帰りはぺラード容疑者だけだったという証言もあった。また、失踪者二人の所持品は両容疑者が住む部落に近く、アクセスが困難な場所で見つかっていた。
 ペレイラ氏らは先住民や環境を守る働きに携わる一方、不法伐採や不法採掘、不法採取を摘発しており、最近も漁師達から銃撃を受けたりしていた。

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