【8日の市況】イボベスパ指数は4セッション連続の赤字、ドルは4.90レアルに迫る勢い

 ブラジル証券取引所の主要株価指数は、序盤にプラスに転じたが、8日の取引終了間際に下落が加速した。本日の下落で、Ibovespaは4連続の下落を記録した。

 インフレに対する懸念とそれを抑制するための中央銀行の措置が続く中、ブラジルの株価指数は世界市場の下落に呼応した。
 「政府が進める燃料価格引き下げプロジェクトによる財政リスクの増大が依然として株式市場の重荷になっている」と指摘する声は多く、提案された施策の財政的な影響がはっきりしないために、市場は疑っている様子だ。
 イボベスパ指数は108,045ポイントから110,142ポイントの間で推移した後、1.55%下落し、108,367ポイント となった。出来高は224億レアル。
 クオリコープ(QUAL3)が3.20%、コグナ(COGN3)が2.41%上昇し、ハプビダ(HAPV3)が2.39%上昇したのが好材料だ。イタウBBAが同社株の推奨を買いから中立に引き下げ、目標株価も引き下げた後でも、クオリコープ株はポジティブなハイライトとなった。ハプビダの株価は7日連続の安値から回復を記録した。
 一方、Weg (WEGE3) と Gerdau (GGBR4) の株価がそれぞれ 5.93% と 4.90% 下げ、CSN (CSNA3) の株価が 4.93% 下げとなった。鉄鋼・鉱業会社のヴァーレ(VALE3)が3.44%下落したのは、世界的な成長率の低下が予想され、一般的なリスク回避の感覚に関連している。
 ドルは、4.848レアルと4.907レアルの間で推移した後、0.33%上昇し、4.890レアルで取引を終えた。世界的なインフレの高まりと世界経済の減速が懸念され、投資家がブラジルの財政見通しを評価する中、米国通貨は上昇した。
 アフターマーケットでは、17時7分、金利先物は5月のIPCA前夜とCopomを1週間後に控えて調整し、高値で取引された。DIF23、+0.04pp、13.48%、DIF25、+0.43pp、12.71%、DIF27、+0.40pp、12.62%、DIF29、+0.08pp、12.69%。
 ウォール街では、株式市場は2セッション連続で高値を更新した後、債券市場や景気減速の兆候に投資家の注目が集まるなか下落して引けた。ダウ平均株価は0.81%下落し、32,910ポイント。S&P500は1.08%減の4,115ポイント、ナスダックは0.73%減の12,086ポイントだった。

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