《ブラジル》ANSが医療保険の掛け金調整認可=過去最大の上限15・5%

 国家医療サービス監督庁(ANS)が26日、個人と家族向けの医療保険(planos de saude)の掛け金を最大で15・5%調整する事を認め、27日付連邦官報に掲載したと26、27日付現地紙、サイトが報じた。医療保険の料金調整は2000年に始まり、今回の調整幅は過去最大だ。
 ANSは今回の調整について、医療保険の運営会社が健全な状態で経営を続け、契約者にも最善の対応を行う事ができるようにするためと説明している。今年の調整は、16年の13・57%、17年の13・55%さえ上回る大幅調整だ。 
 今回の調整率は個人または家族向けの医療保険に適用される。ANSでは、今回の調整によって影響を受けるのは800万人と見ている。また、この調整率が適用されるのは、5月1日から来年の4月30日までだ。
 医療保険を提供している会社は、これ以上の率で調整する事はできないが、これ以下の率で調整する事は認められる。医療保険の調整幅は経済省の試算を基に決められる。
 ANSは昨年、史上初のマイナス8・19%の調整を認めた。これは、20年の新型コロナのパンデミックで懐具合が厳しくなった人々が医療保険を解約し、統一医療保健システム(SUS)を利用するようになった事で運営経費が低減した事などを受けて採られた措置だ。
 だが、マイナス調整で利用者が再び増え、運営経費が増大したため、正常な対応を続けるために料金を引き上げる必要が生じたという。企業が行う集団契約料金には、個人や家族向けのような上限は設けられていない。
 消費者保護研究所はこの説明について、コロナ禍で利用者は増えていたはずで、過去に遡った料金調整ではと疑問を呈している。

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