【27日の市況】イボベスパ指数は安定した終値、ペトロブラス(PETR4)が重荷に

 イボベスパ指数は、金曜日(17日)に111,941ポイントと0.05%の小幅上昇で引けました。週間では3.18%のプラス収支となり、3週連続の高水準で終えた。

 米国では、ダウ平均が1.76%、S&P500が2.47%、ナスダックが3.33%上昇し、楽観的な見方で推移した。アメリカの指標を押し上げたのは、4月のPCEが発表されたことによる。同国の主要なインフレ指数は、物価上昇の鈍化をもたらし、3月の0.9%に対し、4月は0.2%の上昇となった。
 米国ではインフレ問題がある程度解消される可能性があること、物価上昇がすでにピークに達しているとみられることから、イールドカーブの圧力が低下し、10年債利回りは1.5bp低下し2.743%となった。
 アフターマーケットでは、イールドカーブは正確な方向性を持たずに動いている。2023年のDIの利回りは2ベーシスポイント低下し、13.34%となった。カーブの中間に位置する2025年のDIは、3ポイント上昇し、12.13%となっている。2029年のDIは、2ベーシスポイント低下し、12.04%となった。
 世界最大の経済大国アメリカでは、インフレに対する懸念が低下してきたため、リスクに対する意欲が高まっています。このため、商業ドルは対レアルで0.49%下落し、売り買いともに4.738レアルとなった。DXYは0.13%下落した。
 ブラジルでは、ペトロブラス(PETR3;PETR4)が下落し、石油会社のON株とPN株がそれぞれ4.18%と4.76%後退したものの、国際市場の良いムードによりイボベスパ指数は上昇した。
 ブレント価格が1.72%上昇し、1バレル119.42米ドルになったにもかかわらず、石油会社の株価は下落した。国営企業幹部が鉱山エネルギー省とディーゼル不足の可能性について会談したことの波紋が広がっているようだ。ペトロブラスのほか、Yduqs(YDUQ3)が3.99%下落し、MRV(MRVE3)が2.89%下落したのが注目された。
 一方、取締役会の再編を開示したBRF(BRFS3)は4.82%上昇し、最高値となった。鉄鉱石の上昇に伴い、ヴァーレ(VALE3)も1.52%上昇し、プラス圏を維持した。 続いてCSN(CSNA3)が4.32%の高値で引けた。

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