《ブラジル》北東部=大雨続きで水害のリスク=3州には最大規模の警告も

 国立気象観測所(Inmet)が25日、北東部の3州は豪雨が続くと予想され、累積降水量から見て「非常に危険」という最大規模の警告を出したと同日付伯字サイトが報じた。
 最大規模の警告が出たのはアラゴアス、ペルナンブコ、パライバの3州だ。これらの州では、25~26日にかけての降水量が60~100ミリと予想されており、川の氾濫や洪水、浸水だけでなく、土砂崩れなどへの警戒も必要だ。
 また、北大河州やセルジッペ州でも、時速60~100キロの強風を伴う雨が予想されている。これらの州では、倒木やそれに伴う停電、洪水などが懸念されている。
 北東部では23日から雨や風による被害が続いており、レシフェ大都市圏での被害は深刻だ。レシフェ市の防災局によると、48時間で降った雨は258ミリで、5月の月間平均降水量の80%が2日間で降った事になるという。
 また、レシフェ市に隣接するオリンダ市では土砂崩れによって死者も1人出ている。消防はもう1人死者が出たとしているが、市役所の統計には入っていない。
 国家防災局も北東部の諸州への警告を発しており、SMSやテレビなどで得られる関係機関からの情報を参照し、リスクの高い地域の住民は対比するなどの自衛策をとるよう指導している。
 緊急事態が生じた時の連絡は防災局(電話199)や消防(同193)へ。雨や風の情報は携帯電話用で40199にメッセージを送り、郵便番号(CEP)を知らせると、SMSが届くようになる。これらの番号は全国共通だ。

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