熊本県人会が文協に協力要請=上塚周平像の盗難事件で

文協の石川会長(左手前)に協力を要請する安永氏(右手前)と清原会長(右奥)
文協の石川会長(左手前)に協力を要請する安永氏(右手前)と清原会長(右奥)

 昨年10月に盗難被害に遭ったサンパウロ市リベルダーデ区の上塚周平像について、ブラジル熊本県文化交流協会の清原健児会長と安永信一ノロエステ連合会元会長が11日、サンパウロ市のブラジル日本文化福祉協会(文協、石川レナト会長)を訪問し、協力を要請した。
 同日、文協側は石川会長をはじめ、西尾ロベルト第1副会長と評議員会の桂川富雄第1副会長も出席し、協力のための意見交換を行った。
 清原会長と安永氏の話によると、新しく銅製の像を造った場合、再び盗難被害に遭う可能性が高いという。そのため、今回はコンクリート製の像制作を考慮しており、現在の見積もり価格は2万5500レアルになるそうだ。
 上塚像の制作資金は、熊本県文化交流協会の会員を中心に集められる予定だが、清原会長は近々寄付用の専用口座も開設するとし、広く一般有志からの資金協力も仰ぐ考えだ。
 一方、新しい上塚像を設置するに際しては、サンパウロ市の許可が必要となる。そのため、熊本県文化交流協会では、上塚像のある東洋街に拠点を置くリベルダーデ文化福祉協会(ACAL)を通じて、今回の要請で協力を承諾した文協と3団体が一体となった形でサンパウロ市側に許可申請を行う方向で話がまとまった。
 上塚像の資金協力についての問い合わせは、ブラジル熊本県文化交流協会(電話11・5084・1338)まで。

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