福岡、大分、鳥取が周年式典開催=山口調整中、石川、静岡は見送り

2022年1月23日に行われたブラジル新潟県人会創立65周年記念式典の様子
2022年1月23日に行われたブラジル新潟県人会創立65周年記念式典の様子

 コロナ禍が少しずつ収まりつつある中、本紙が5月初旬現在入手している情報によると、今年中に記念式典を開催する予定の県人会は福岡、大分、鳥取の3団体。山口県人会は未定、石川、静岡の両団体は周年事業を行わないことをすでに決定しているという。
 コロナ禍でここ2年ほどは各県人会の記念式典も中止および延期となってきた中、今年はすでに1月23日にブラジル新潟県人会(藤村マルシオ会長)が創立65周年記念式典をサンパウロ市ニッケイパレスホテルで開催。オンライン参加者含め、約80人が出席している。
 また、今年ほぼ式典開催が決定しているのが、10月23日に予定されているブラジル福岡県人会(南アゴスチンニョ俊男会長)とブラジル大分県人会(伊東信比古会長)。さらに、11月20日にブラジル鳥取県人会(末永正会長)の記念式典が予定されている。
 ブラジル福岡県人会は本来、2年前の2020年7月に開催することが決まっていた県人会創立90周年と県人移住110周年が、コロナ禍の影響で今年10月に延期となった。母県からの慶祝団の来伯など詳細は未定だが、11月に予定されているペルーでの海外福岡県人会世界大会も含めて調整が行われているという。
 福岡県人会と同じ10月23日に創立70周年記念式典が予定されている大分県人会でも詳細は未定だが、伊東会長の話によると、すでに母県側では副知事と県議会議長一行約10人の出席を承諾しているそうだ。
 11月20日に創立70周年記念式典を予定している鳥取県人会では、10年前の創立60周年の際にサンパウロ市オルト・フロレスタル(サンパウロ州環境局森林院)内の「サンパウロ・鳥取友好の森」に記念植樹された樹木の写真を、元同県人会長でサンパウロ州環境局森林院元総裁の山添源二氏が中心となって写真集を出版する準備が進められている。
 一方、今年創立95周年を迎えるブラジル山口県人会(伊藤紀美子会長)は現在、母県と調整中。創立85周年を迎えるブラジル石川県人会(森永ジェラルド会長)と、創立65周年を迎えるブラジル静岡県人会(川崎エレーナ会長)は今年、記念式典を開催しないことがすでに決定しているという。
 静岡県人会の川崎会長は、「式典を行わないことはすでに県庁にも連絡しています。その代わりに6月のフェスタ・ジュニーナ(収穫祭)に福祉関係のイベントや12月の忘年会の時に県人会内でささやかな祝いを行う予定です」と話している。

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