《ブラジル》客同士で値上がり目立つ玉ねぎの奪い合いに=開店記念のバーゲンで大混乱

破格値の安売りで混乱発生と報じる2日付G1サイトの記事の一部

 連邦直轄区プラナルチーナで1日、開店記念の大安売りが行われ、玉ねぎ売り場では殺到した客同士が商品を奪い合い、喧嘩まで起きたと2日付G1サイトなどが報じた。
 玉ねぎは全国的にも値上がりが目立つ野菜の一つで、連邦直轄区では1キロあたり平均4・99レアルで売られているが、この日の特売価格はキロ0・99レアル。周囲の店の5分の1の値段で買えるとあり、玉ねぎ売り場に殺到した客が商品に飛びつき、買い物カートを玉ねぎで満たしたりする様子がビデオに収められ、ネット上で流れた。
 客の中には、玉ねぎを取り合って喧嘩に発展した例もあったが、怪我をした人は出なくて済んだようだ。
 同店では、お客を喜ばせようとした特売のために混乱が生じた事や、その様子がSNSでも流れた事を嘆く声明を発表。「どのような特売も暴力沙汰を正当化する理由にはならない」としている。
 地理統計院(IBGE)によると、玉ねぎは12カ月間で10・5%値上がりした事になっているが、連邦直轄区の市場では20キロ入りの袋が120レアルで、1キロ5レアルで売られている。3月から4月にかけては20・71%も値上がりしたという。
 連邦直轄区の市場によると、同地域ではまだ収穫期には入っていない上、生産コストや輸送費などが値上がりして、商品価格を押し上げているという。

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