健康体操が対面で再開=熟ク連など各地で教室

対面で体操する会員の皆さん
対面で体操する会員の皆さん
グループの皆さんが一緒に記念撮影
グループの皆さんが一緒に記念撮影

 コロナ禍で各種イベントの開催が見合わせられる中、ブラジル健康体操協会(川添敏江会長)は、パンデミックの収まりを見計らいながら、3月からサンパウロ市の熟年クラブ連合会などで対面教室の開催を再開させ始めた。
 川添会長によれば、パンデミック中は会員に対してオンラインで体操指導を行っていたが、画面に身体全体が映らなかったり、高齢者によってはコンピュータ操作ができなかったりと指導が十分に行えず、「グループによっては1年間休みのところもあった」という。
 今年3月から「無理せず、来れる人だけ」との呼びかけで、対面での健康体操教室を再開した。熟年クラブ連合会では時間を区切って、1グループ10人ほどの人数で、月曜と土曜に活動を行っている。
 取材した4月9日午前9時過ぎからのグループには川添会長をはじめ、12人が対面で参加。ストレッチ、スクワット等の準備運動の後、『荒城の月』『若者たち』『花は咲く』など6曲に合わせて体を動かした。
 3月に対面活動が再開されてから、今回で5回目の参加という80代の日本人女性は「最初は久しぶりで、すごく疲れましたが、今は慣れてきて、皆さんと直接話もできるし、楽しんでできるのが嬉しい」と充実した表情を見せた。
 午前8時過ぎからのグループに参加した唯一の男性参加者の福屋則義(ふくや・のりよし)さん(77歳、山口県出身)は「長生きの秘訣はやはり、体を動かすこと。今までも家でオンラインでやっていたが、対面式は皆と一緒に思い切り体を動かせて気持ちが良かった。あとはもう少し、男性会員も入ってほしいね」と感想を語った。
 川添会長は「今のところ、どれくらい対面式の教室を再開出来るかは分かりませんが、6月か7月くらいまでは様子を見ながら、慌てずに少しずつ再開していこうと思います」と今後の活動方針について語った。

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