《サンパウロ州》「誰に鳴らしていると思ってんだ!」クラクション鳴らされて激怒=鳴らした男性の腕の骨を折り逃走

罵詈雑言を浴びせながら暴行する男性と、腕をつかまれて身動きがとれなくなっている被害者(14日付G1サイトの記事の一部)

 サンパウロ州海岸部のサンヴィセンテ市で12日、後ろの車にクラクションを鳴らされて立腹した男性が車を降り、鳴らした人物に喧嘩を吹っかけ腕の骨を折って逃げるという事件が起きたと13、14日付G1サイトなどが報じた。
 被害者は63歳の年金生活者で、バスも通る大通りを運転中、加害者の車の後方からクラクションを鳴らしたところ、加害者が車を降りてきて、喧嘩を吹っかけた。
 目撃証言によると、加害者は被害者の腕をつかむと窓の外にその腕を引き出し、車の屋根に押し当てて腕の骨を折った後、現場から逃走した。
 事件当時、現場周辺は車やバスの動きがあり、加害者が喧嘩を吹っかけ、暴行に及んでいるのに気づいたバスの運転手が付近にいた警官の注意を引くためにクラクションを連続的に鳴らした。これで気づいた警官が現場に急行したが、加害者はその場から逃げおおせたという。
 加害者が暴行に及んだ様子はバスの乗客が録画しており、メディアにも流れた。目撃証言によると、加害者は「誰に鳴らしていると思ってんだ!」などと怒鳴りながら、被害者に暴行を加えており、相手の腕の骨を折った後にやっと相手の腕を放したという。
 被害者は痛みに耐えながら自宅までの数キロ、車を運転して戻り、妻が呼んでくれた救急車で病院に運ばれたという。
 妻によると、被害者は腕を脱臼した上、ひじから下の部分の骨を折られていた。被害者の妻は、加害者は「恐ろしい怪物」と表現しているが、あまりにも酷い仕打ちに腹をすえかね、我が身の危険も省みず、事件の様子を録画した防犯カメラの映像を手に入れようと、単独で家を出るという行為にまで至ったという。
 警察はまだ、加害者を特定、逮捕するに至っていないが、被害者を知る人達や事件の様子を聞き知った人達は一様に憤慨し、一刻も早い解決を待ち望んでいる。

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