サンパウロ市事務所売却を決定=新事務所設立協議進める=コチア青年22年度総会

総会で挨拶する前田会長(奥側、左から2人目)
総会で挨拶する前田会長(奥側、左から2人目)

 コチア青年連絡協議会(前田進会長)の2022年度定期総会が3日、サンパウロ市リベルダーデ区の熟年クラブ連合会サロンで開かれ、会員ら約30人が出席した。総会では懸案事項だったサンパウロ市ピニェイロス区の事務所売却を決定。「事務所整備委員会(仮称)」を立ち上げ、新事務所設立について協議を進めていく方針だ。

 総会は先亡者への黙祷の後、前田会長が挨拶。「2020年にコチア青年移住65周年記念式典を準備したがコロナ禍で出来なくなった。21年も総会ができず、ようやく今年の総会で皆さんと集まれるようになった。今後は1世世代だけでなく、2世世代の参加が増えるような会運営を行っていきたい」と抱負を述べた。
 広瀬哲洋(てつひろ)氏を議長に選出した後、議題を進行。20年、21年の事業報告が行われた。20年はコロナ禍で国士館青年広場清掃、定例役員会、コチア組合・コチア青年合同慰霊祭以外は中止となった。21年度は11月に合同慰霊祭と喜寿・傘寿・米寿祝賀祭をヴァルゼングランデで開催した。
 20年度、21年度会計報告が行われ、20年度は収入1万9833・78レアル、支出6万974・58レで、前年度繰越金(6万4234・05レアル)を差し引いた2万3093・25レが次期繰越となった。また、21年度は、収入4万3858・54レ、支出4万8210・69レで、前年度繰越金を差し引いた1万8741・10レを次期繰越しとすることで承認された。
 22年度事業計画案は、7月に国士館桜祭り、9月に慰霊祭と喜寿・傘寿・米寿祝賀会、11月に忘年会を予定。月1回の青年広場清掃作業と年4回の会報発行を提案し、承認された。
 22年度予算案は9万6741レを計上。うち、事業収入の6万レは桜祭り、文化祭り、春祭りの各種イベントでの収入を見越しており、各行事への協力参加が呼びかけられた。
 事務所売却については前田会長が経緯説明を行った。売却案は一昨年に話が出、昨年11月の役員会で売却する方針を固めたという。現事務所の維持費は毎月3千レアルで、売却評価額は23万レとなっている。売却時期を延ばせば約40万レになるとの話もあるそうだ。
 また、今月末に屋良(やら)照夫事務局長本人の申し出による退職が決まっていることも報告された。
 総会出席者からは今後の新事務所を国士館の青年広場に開設してはどうかとの案や、事務員不在で新しい連絡先の設置や会費納入時の領収書発行などの作業をどのように行うかといった質問が出された。
 コチア青年連絡協議会では、熟年クラブ連合会への団体加入がほぼ決まっていることから、同事務所に新事務員を置くことなども意見として出されたが、具体的な内容については今後、「事務所整備委員会」での協議を通じて決定していくという。
 そのほか、青年広場の茶室の水屋増設や6月のミナス・ジェライス方面への親睦旅行の実施なども報告された。

 

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