何をやっても許される?=モロ氏から透けて見える特権意識

モロ氏(Marcelo Camargo/Agencia Brasil)
モロ氏(Marcelo Camargo/Agencia Brasil)

 セルジオ・モロ氏が危機にある。3月31日、モロ氏は突然、ウニオン・ブラジルへの党移籍を発表した。同氏はポデモス党から大統領選へ出馬することが確実視されていたので、この移籍宣言に世間は大きな衝撃を覚えた。
 モロ氏はこの移籍を行うことで、ポデモス大統領選候補の地位を失う。コラム子含む多くの人がこの不可解な移籍を訝しんでいると、翌日にモロ氏は「大統領候補は諦めていない」と宣言した。ウニオンから大統領選候補として出馬するのかと思われたが、ウニオンが同氏の大統領候補任命を否定したことでモロ氏の大統領選出馬はかなり絶望的になった。
 この騒動の原因は、ウニオンのルシアノ・ビバール党首がモロ氏を唆したことにあるという。ビバール氏はモロ氏に「ウニオンに移籍して、民主社会党(PSDB)と民主運動(MDB)の3党連合大統領選候補にならないか」と持ちかけていた。

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