「世界長者番付」20代のブラジル人2人が仲間入り=カードのスタートアップで大成功

ペドロ氏(左)とエンリケ氏(facebook)

 米国の経済雑誌の権威「フォーブス」が5日に発表したビリオネア(資産10億ドルの億万長者)の番付に、20代の若いブラジル人起業家が2人入り、注目を浴びている。多数の5、6日付現地紙、サイトが報じている。
 新たなビリオネアとして紹介されたのは、クレジットカードのスタートアップ企業「ブレックス」の共同経営者のペドロ・フランセスキ氏(25)とエンリケ・ドゥブグラス氏(26)だ。2人の資産は各15億ドル(約1858億円)で、ブレックスの企業価値は123億ドル(約570億レアル)と見られている。
 同社のセールスポイントは企業向けのクレジットカードを迅速に作ることで、ネット上では僅か5分でカードを作成。現物でも5日間で作れるという。
 また、近年は経費やビジネス上の請求書の支払いを管理するソフトウエアを売り出し、ベンチャーキャピタルをひきつけている。
 ペドロ氏とエンリケ氏がブレックスを設立したのは2017年で、カリフォルニア州サンフランシスコでのことだった。いわゆるシリコン・バレーの企業の一つだ。
 両氏は2015年にサンパウロ市で「パガール・メ」という、同様のビジネスを行う企業を起こした。2人は当時19歳で、ともに米国のスタンフォード大学に合格したばかりだった。この会社はストーンという企業に売却済みで、その後にブレックスを始めている。
 リオ出身のペドロ氏は12歳でコンピューター・プログラミングを始めた。2012年にツイッターで自分と似たような存在でサンパウロ市在住だったエンリケ氏と出会い、意気投合。それが全ての始まりだったという。
 ブレックスは創業4年にして100億レアル超の資産を有している。「パガール・メ」設立当時は30人だった従業員は1千人を超えるに至っている。
 フォーブスによると、ビリオネアになったスタートアップ企業は2021年に30ほどあったという。
 なお、世界一のビリオネアは米国「テスラ」社のイーロン・マスク氏で、資産額は2190億ドルだ。

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