《サンパウロ市》北部に広大な公園建設=CM空港絡みの合意成立で

 サンパウロ市が2024年までに、同市北部のカンポ・デ・マルテ(CM)空港周辺に広大な公園を建設する計画を明らかにした。21日付エスタード紙が報じている。
 リカルド・ヌーネス・サンパウロ市市長とボルソナロ大統領は17日、1958年から続いていたカンポ・デ・マルテ空港の使用に関する問題に法的な決着をつける合意書に署名した。
 同空港は土地の所有権をサンパウロ市が持っているのに、運営は連邦政府が行うというねじれた関係にあり、護憲革命後は連邦政府が土地も占有。空港運営に関する経費(毎月2億5千万レアル)はサンパウロ市側の負債となっていた。

 だが今回、連邦政府が空港を250億レアルで所有することが正式に決まり、サンパウロ市は負債から解放された。サンパウロ市は空港を国に譲ったのと引き換えに、周辺にある180万平米の土地の所有を認められた。合意は昨年12月に成立していたが、財務省の了承と最高裁の承認を待っていた。
 ヌーネス市長は2024年の任期末までにこの土地に公園を作る意向を示している。土地の半分は環境保護区を生かした森林公園となる予定で、サッカー場や航空博物館の建設も計画されている。同公園の周辺にはカーニバルのパレード会場でもあるアニェンビ・サンボードロモもある。
 公園は将来的に民営化される予定で、28日まで待って将来の管理と運営に関する組織や企業からの提案を受け付け、公費をかけずに建設を行う意向だ。

最新記事