JICA第3回「海外移住論文」=エッセイや評論を募集

 独立行政法人国際協力機構(JICA)が「第3回JICA海外移住論文」の募集を行っている。今回のテーマは「日本人の中南米への移住に関する諸研究」。論文とエッセイ・評論形式の2部門で、作品を募集している。締め切りは日本時間2022年6月30日まで。
 各部門の入賞者には賞状のほか賞金や研究奨励金が出る。論文部門の最優秀賞(1人)には50万円、優秀賞(若干人)には5万円。エッセイ・評論部門の最優秀賞(1人)には20万円。優秀賞(若干人)には5万円。佳作には賞状が贈られる。
 結果は10月に同館サイトで発表され、受賞作品は同サイトと同館研究紀要(論文部門のみ)に掲載される予定。受賞者には受賞作品に関する講演等を依頼する場合がある。
 「海外移住論文」事業は、日本人の海外移住の歴史に対する理解と関心を高めるため2019年に創設された。移民研究のすそ野を広げると共に、日本国内における外国人との多文化共生への気づきを得る事を狙いとしている。
 第2回では大阪大学大学院文学研究科国際交流センター特任助教のソアレス・モッタ・フェリッペ・アウグストさんによる『異境での戦時体験記録―マリオ・ボテーリョ・デ・ミランダと岸本昂一を事例に―』が懸賞論文部門最優秀賞を獲得した。その他「カチマケ抗争」に関する論文、広島・長崎の原爆で物議をかもしたサンバカーニバルのエッセイが入賞している。
 各部門の募集要項についてはJICA横浜海外移住資料館サイト内の募集ページ(https://www.jica.go.jp/jomm/whatsnew/2021/211228.html)から確認を。
 問合せはJICA横浜 海外移住資料館の論文事務局(電話=045・211・1783、Fax=045・211・1781、メール=article@jadesas.or.jp)まで。

 

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