《ブラジル》大統領選で老舗3党が統一候補擁立へ=PSDBとMDBと新党ウニオン

3党の代表者(Twitter)

 民主社会党(PSDB)と民主運動(MDB)、ウニオン・ブラジルの3党が大統領選に向けた候補を一本化し、6月にも発表する見込みが出てきた。13~15日付現地サイトが報じている。
 3党の党首たちは13日夜に会合を行い、10月の選挙では連立(フェデラソン)ではなく、今年の選挙に限定した連盟(アリアンサ)を組むと発表。6月1日までに、3党を代表する候補を一本化して発表するとした。
 PSDB、MDB、そして新党ウニオンの前身の片割れの民主党(DEM)はみな、民政復帰後から伯国の政界を引っ張ってきた老舗政党だ。特にPSDB、MDBは、労働者党(PT)と共に長きにわたり「3大政党」として君臨してきた。
 だが両党はともに、ラヴァ・ジャット作戦やJBSなどの汚職スキャンダルが響き、2018年の選挙では惨敗。それ以降、現在まで、進歩党(PP)、自由党(PL)、社会民主党(PSD)などのセントロン系政党の後塵を拝する状態が続いている。

 今年の大統領選を見ても、1994〜2014年に6期連続で決戦投票進出候補を出してきたPSDBがジョアン・ドリア・サンパウロ州知事を、MDBが昨年の上院のコロナ禍議会調査委員会(CPI)での手腕で注目されたシモーネ・テベテ上議を擁立しているが、二人とも世論調査での支持率低迷に苦しんでいる。
 ボルソナロ大統領が政権初期に所属していた政党で、前回選挙直後は下議数最多だった社会自由党(PSL)と、DEMが合併して成立した新党ウニオンと、その2党が組むことで復権を狙う形となっている。この3党が組むことで、ルーラ元大統領、ボルソナロ大統領に続く、「第3選択肢」の有力候補を打ち出したい意向だ。
 だが、その候補選びも現状ではまとまっていない。ウニオンのルシアノ・ビバール党首はセルジオ・モロ氏(ポデモス)に食指を伸ばすことも考えていた。だがモロ氏は、米国企業からの不相応に高い報酬疑惑や、ポデモス党員だったアルトゥール・ド・ヴァル・サンパウロ州議のウクライナ問題発言で支持率が下降中だ。13日の会合にもポデモスは参加していない。
 また、ドリア氏のPSDBは、昨年の党内選挙で党が2分されており、反ドリア派がテベテ氏擁立の動きに出るなどしている。

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