南米産業開発青年隊協会=2年ぶり定期総会開催=鈴木副会長が退任表明=会費据え置き、新年会も

2年ぶりの総会と新年会開催を喜ぶ会員たち
2年ぶりの総会と新年会開催を喜ぶ会員たち

 南米産業開発青年隊協会(南青協、渡邉進会長)の「2022年度定期総会・新年会」が20日、サンパウロ市の山形県人会館で2年ぶりに開催され、約30人が参加。挨拶に立った渡辺会長は「ようやく皆さんと顔を合わせる事ができました」と会員らとの再会を喜んだ。
 21年度の事業報告ではコロナ禍により65周年事業が中止になったことについて説明。役員改選では、鈴木源治副会長が「田舎に移るため月例会議に出られなくなる」と退任を表明した。後任は未定。
 21年度決算報告では収入が1万8015・60レアル、支出が1万8450・34レアル、前年度繰越金(2万6635レアル)から赤字分を差し引いた2万6200・74レアルが次期繰り越しとなることが発表された。
 理事会提案事項では鈴木副会長が現在の年会費200レアルから250レアルへ値上げを提案。「年会費を払える会員も減っている。今までは寄付に頼っていたが何時までもあてに出来ない。今の資産ではあと2年で会報が出せなくなる」と訴えた。
 鈴木副会長によれば、南青協会員は約100人いるが、昨年会費を納めた人や寄付者は53人。「寄付者も年々亡くなっている。時勢を考えると今年はさらに減るのでは」と危機感を募らせている。
 南青協の会報は2ヶ月に1度、85部ずつ発行されており、会員から寄せられた近況や川柳などが掲載されている。日本にも20部送付している。会支出の大半が会報製作費に充てられているという。
 会員からは「支出と収入のバランスは取れている。大きなイベントが無い限り上げる必要はないのでは」「会費を5年払ってない人に送るのをやめる、カラー写真を減らすなど作成費を切り詰めては」といった意見が挙がり、採決の結果、年会費は200レアルのまま据え置きとなった。
 その後、産業開発青年隊歌を斉唱し、閉会。新年会を催し、ピラルクの刺身や吸い物、弁当に舌鼓をうちつつ、和やかな雰囲気の中、会員らは親交を深めた。

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