《ブラジル》大統領次男のロシア訪問費用を誰が負担?=連邦政府もリオ市議会も否定

カルロス氏(Alan Santos/PR)

 2月に行われたボルソナロ大統領のロシア訪問の際、何の権限もなく帯同した大統領次男カルロス氏の渡航費に関し、連邦政府もリオ市議会も否定。「誰が支払いを行ったのか」の疑問が広がっている。
 ボルソナロ大統領のロシア訪問はウクライナ侵攻が秒読み段階に入った中で行われ、問題となっていた。そこにリオ市議に過ぎないカルロス氏が帯同したことに疑問の声が上がっていた。この件に関し、ランドルフェ・ロドリゲス上議が最高裁に、カルロス氏の渡航目的などを調べるよう依頼。それに対し、アレッシャンドレ・デ・モラエス判事が応え、4日に5日以内で応えるよう、命令を出していた。

 カルロス氏は最高裁に対し、「ロシア行きは連邦政府からの招待だった」と返答した。また、渡航に関してはリオ市議会に対しても報告が行われていた。
 だが、連邦政府側もリオ市市議会側も、カルロス氏の渡航、宿泊などに関する費用は負担していないとの発表を行っている。
 カルロス氏は2月14〜16日のロシア滞在中と17日のハンガリーへの渡航中、大統領の撮影を担当していた。同氏は連邦政府のネット関係を裏で操る「憎悪部隊」のリーダー格と見なされており、ロドリゲス上議の訴えも最高裁で「ネット犯罪捜査」を担当するモラエス判事に対して行われている。

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