ブラジル福島県人会=全床張替え、電気設備一新=JICA助成金で会館改修

床の張り替え、壁の再塗装、天井照明を一新した1階ホールの様子。近澤エドアルド宏第二副会長、今井由美マリナ会長、渡辺三男事務局長(左から)
床の張り替え、壁の再塗装、天井照明を一新した1階ホールの様子。近澤エドアルド宏第二副会長、今井由美マリナ会長、渡辺三男事務局長(左から)

 ブラジル福島県人会(今井由美マリナ会長)は国際協力機構(JICA)から6万3488・70レアルの助成金を受け、サンパウロ市にある同県人会館の改修工事を行い、2月5日に工事を完了させた。
 助成金はJICAの「移住者の団体に対する助成金交付事業」の一環として交付された。同助成金事業は、移住者及び日系人の定着と生活の安定に必要な各種事業に対して行われる。今回は改修総工費7万543レアルの内、90%に当たる金額が交付された。
 福島県人会館は今年で築35年を迎え、各部が老朽化。雨漏りや停電が起き、会員からは漏電による火災事故発生を心配する声もあった。
 改修工事では電気設備改修、内外壁の再塗装、全床フローリング張替えが行われた。電気設備改修では内部配線や分電盤などの設備が交換され、安全性が向上した。天井照明も一新された。
 これまで会館の床はカーペット式だったが、フローリングに張替えたことにより「掃除がしやすくなり、清潔な環境を保ちやすくなった。会館を運営していく上で今後は衛生対策が非常に重要になっていくので、とても助かる」と今井会長はJICAへの感謝を語った。
 渡辺三男事務局長は「県人会では今年、剣道などのサークル活動や喜多方ラーメンの販売会の開催を計画している。改修してきれいになった会館を十二分に活用して県人会活動を盛り上げていきたい」と笑顔で語った。
 助成金交付事業を行ったJICAブラジルの江口雅之事務所長は「福島県人会が本助成金事業によって、活動に必要な設備を整えることが出来たことは我々にとっても喜ばしいこと。県人会の更なる発展を期待しています」と語った。

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