次期代表にダイソー大野さん=ブラジル経営哲学研究所=世代交代期して人事一新

新旧世話人で撮影(前列左から関さん、板垣さん、後列、大野さん、長谷川さん、淀さん)
新旧世話人で撮影(前列左から関さん、板垣さん、後列、大野さん、長谷川さん、淀さん)

 経営勉強会「ブラジル経営哲学研究所」(板垣勝秀代表世話人)が1月28日に総会を行い、大野恵介さん(51、兵庫、ダイソーブラジル社長)らの世話人加入を決定した。板垣代表世話人は来年1月に退任予定で、大野さんが同役職を引継ぐ見込み。

 同研究所は京セラ創立者で日本航空(JAL)再建にも尽力した稲盛和夫氏の経営哲学を学ぶ「盛和塾ブラジル」の後継団体。盛和塾は、日本国内に56支部、海外に48支部を持ち、全世界で約1万4千人の経営者が稲盛経営学を学んでいた。
 だが、稲盛氏が高齢のために塾活動へ参加できなくなったことなどから、2019年にいったん解散していた。
 2020年1月にブラジル塾の塾生が活動を引き継ぐ形で同研究所を結成。会員・準会員含め32人が所属している。会員は主に、当地の会社経営者や駐在員、将来伯国での起業を目指す人、稲盛哲学を仕事に活かしたい人などだ。
 役員改選では世代交代を期して人事を一新。大野さんに加え、淀貴彦さん(30、大阪、ヤマト商事)の世話人加入も決定した。長年世話人を務めてきた関秀貴さん、松原新太郎さん、長谷川洋二さんは退任し、会員として運営を補佐する。YOUTUBEなどでポルトガル語での稲盛哲学を広める活動を行っている伊勢脇聖史パウロさんは世話人を継続する。
 代表世話人の板垣さんは「若手が世話人として入ることで、新たな風が吹き、より会が活性化することを期待しています。代表世話人退任後は会と後進の育成に注力しながら、世界の稲盛哲学学習者との繋がりを今まで以上に強化できるよう努めます」と語った。
 次期代表世話人の大野さんは「盛和塾ブラジルが掲げていた『多民族国家ブラジルで、誠の道を一心に貫く日本の武士道精神に則り経営を行う』という理念に心を打たれ、これまで活動に参加してきました。今回、諸先輩方々の意思を継ぎ、自分も皆さんと共に経営者としての精神を育み、より会が活発になるよう努めていきたいです」と語った。
 同研究所は会員を募集しており、関心のある人は同研究所(メール=seki.hidetaka@gmail.com)まで連絡を。

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