《サンパウロ州》カーニバルの監視は各市に=違反行為には警察を呼べ?
サンパウロ州のドリア知事が23日、26日~3月1日(厳密に言えば2日正午まで)のカーニバル期間中のフェスタや人ごみの監視は、市役所の責任と発言したと同日付現地サイトが報じた。
サンパウロ州政府は、オミクロン株による新型コロナの感染拡大で、路上を練り歩くブロッコやエスコーラ・デ・サンバによるパレードなどを中止または延期する事を勧めている。
サンパウロ市がアニェンビーで行われるはずのエスコーラ・デ・サンバのパレードを、4月21日のチラデンテスの休日からの4日間に延期したのはその一例だ。
サンパウロ州政府はカーニバル期間中を任意休日としており、同期間中のイベントも禁止していない。だが新型コロナの感染拡大を受け、道のカーニバルを自粛した自治体が多い。
だが、個人や企業などが行うフェスタは、収容人数を7割までに制限し、マスク着用や接種証明の提示などの防疫基準を遵守すれば開催が認められる。
一部関係者は当初、サンパウロ州政府が人数制限を強化する可能性もあると見ていたが、感染者や入院者が減少傾向にあり、死者の7日間平均も前週比で約11%減少した事などで、規制強化は見送られた。
ただ、ワクチン接種の進展などで感染状況が改善したとはいえ、マスク着用その他の基準が守られないままで人ごみが生じれば、一時的な感染拡大は起こり得る。このために生じたのが、カーニバル期間中のイベント開催で「規制を遵守していない事が確認された場合は市役所が軍警を呼ぶように」との注文だ。
カーニバル期間中を休日とするか否かは各自治体や企業が決める事なので、確認する必要がある。勤務命令が出たのに休んだ場合は減給処分の対象となり得るので要注意だ。