《ブラジル》ミラノ検察がロビーニョ身柄引渡を要求=強姦罪で服役の可能性も?

 イタリアのミラノの検察局が、同国で強姦罪で有罪となったブラジル人サッカー選手、ロビーニョの身柄引き渡しを要求している。引き渡しが行われれば、ロビーニョはイタリアで実刑に服すことになる。15日付現地サイトが報じている。
 ロビーニョは友人のリカルド・ファルコ被告らと共に、ミラノ市内で23歳の女性を酒に酔わせ強姦した容疑で訴えられていた。ACミランに所属していた2013年1月当時の事件だ。
 この裁判ではロビーニョの携帯電話から犯行を裏付ける証拠が次々と挙げられたこともあり、9年の実刑と6万ユーロの罰金刑の判決が下った。今年1月に最高裁にあたる裁判所への上告が却下されたことで有罪が確定していた。

 ブラジル憲法では、ブラジル生まれの人が国外での犯罪で有罪となっても当該国に身柄を引き渡すことはない。だが同国最大規模の新聞「レプブリカ」は15日付で、ミラノ検察局が同国法務省にロビーニョの身柄引き渡しを要求する嘆願書を出したと報じた。
 イタリア法務省はブラジル法務省にこの嘆願書を送付する見込みだ。ブラジル法務省がこれを拒否しても、逮捕命令は国際的なものであるため、ロビーニョらがブラジルから国外に出ると、逮捕される可能性が十分にある。

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