サンタクルス病院を視察=林大使、桑名総領事

がんセンター視察の様子。桑名良輔在サンパウロ総領事、西国幸四郎副理事長、林禎二大使、佐藤マリオ理事長、石川レナト評議会議長(左から)
がんセンター視察の様子。桑名良輔在サンパウロ総領事、西国幸四郎副理事長、林禎二大使、佐藤マリオ理事長、石川レナト評議会議長(左から)

 林禎二駐ブラジル日本国特命大使が1月26日、桑名良輔在サンパウロ総領事と共にサンタクルス日本病院(佐藤マリオ理事長)を訪問し、意見交換会とがんセンター視察を行った。
 意見交換会で林大使は「外務省中南米局長時代、JICAの日系医療団体への助成金交付業務に携わっていたこともあり、サンタクルス日本病院にはぜひ伺いたいと思っていた。現在進行中のがんセンター開設支援など日本国政府としても可能な限り支援していきたい」と述べ、桑名総領事は「外務省が『草の根・人間の安全保障無償資金協力』事業で寄付した4台の人工透析器がコロナ禍で入院した多くの患者の命を救ったと聞き、嬉しく思う。今後も地域の医療と福祉の向上に役立ててもらえれば」と述べた。

サンタクルス日本病院理事会・評議会役員たちとの意見交換の様子
サンタクルス日本病院理事会・評議会役員たちとの意見交換の様子

 佐藤理事長は「昨年4月に病院名をサンタクルス日本病院へと改称し、名実ともに日本とは切っても切れない関係の病院となった。名に恥じぬよう、一層医療サービスの向上に努めていきたい。日本政府には今後とも支援をお願いしたい」と語った。
 がんセンターはJICAの『移住者の団体に対する助成金交付事業』による資金援助を受け、今年3月に完成する予定。化学療法、放射線治療の2部門で最新機器による国内最高レベルのがん治療が受けられるようになる見込みだ。

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