おしゃべりパパガイオ

 リオ州地裁で9日、21年3月に急死した4歳のエンリ・ボレル君殺害事件の公判が行われ、虐待・殺害容疑がかかる元リオ市議のジャイリーニョ被告とエンリ君の母で共犯容疑のモニケ被告が喚問を受けた。エンリ君が継続的に受け、死因ともなった虐待・暴力に関して、ジャイリーニョ被告は「ふるっていない」と証言。モニケ被告も「あざは見ていない」と犯行を一貫して否認した。同件では、エンリ君の体の傷や「ジャイリーニョ氏の部屋から暴れるような物音が聞こえた」という家庭内労働者の証言が虐待の証拠とされている。9日は最終公判日だったが、ジャイリーニョ被告は3月16日に再喚問を受けることになった。
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 7日にポドキャスト「フロウ」の番組で行われた「ナチス政党や反ユダヤの主張は認められるべき」という司会者モナルキの発言が物議を醸し、本人への捜査・逮捕に発展しそうだ。「言論の自由」を主張するモナルキの意思とは裏腹に、サンパウロ州検察局は「逮捕もあり得るレベル」と重大視している。番組に共演して「ドイツはナチスを禁じるべきでなかった」と語ったキム・カタギリ下議には罷免請求の動きも出ている。
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 9日のサッカーのサンパウロ州選手権。サンパウロは本拠地モルンビでのサントアンドレ戦を1―0で勝利した。これでサンパウロは4戦目にしてやっと、同選手権初の勝利をおさめたことになる。ロジェリオ・セニ監督もホッと一安心といったところか。現在はまだ、Bグループでも決勝トーナメント圏外の3位だが、ここから調子を上げていきたいところ。

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