《サンパウロ》ペナ州議=強姦や殺害予告被害を提訴=議会内の痴漢告発に続き

 サンパウロ州議会で女性の権利に関する問題を担当しているイザ・ペナ州議(社会主義自由党・PSOL)が、極右グループから強姦や殺害の予告を受けていることや、家族に対する嫌がらせなども起きていると訴えている。4日付現地紙などが報じている。
 ペナ州議は1月27日、州議会に対し、自身が強姦や殺害の予告を受けていると報告し、被害届も出した。
 また、3日には、1日には家族の住所が許可もなく公開されたことや、嫌がらせの被害にあったことを報告している。

 ペナ州議は、これらの威嚇行為を行った人物がネット上の極右主義者による女性嫌悪犯罪のフォーラムに出入りしている人物だと断定し、訴えている。
 同州議がこれまで受けた恐喝のメールは、ある極右系のブログを経由して出されていたという。
 また、ペナ氏の弁護士によると、現在、人気テレビ番組「BBBブラジル」に出演中の俳優ドウグラス・シウヴァも、同様の犯罪を体験中とのことだ。
 ペナ氏は2020年12月、州議会での予算審議の際、議長と話し合いをしている最中に、後方から近づいてきたフェルナンド・クリー州議(当時)から痴漢行為を受け、告発を行って一躍有名となっていた。
 同州議は「ブラジルで女性として生きるのは大変だ」と語っている。

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