おしゃべりパパガイオ

 リオ市で起きた、コンゴ難民の24歳(一部報道では25歳)の青年が日雇い勤務していたキオスクで撲殺された事件(1日付本紙サイト既報)が、大問題となっている。モイゼ・カバガンベさんは1月24日、給料の支払いが遅れていると異議を申し立てたことで雇い主の逆鱗に触れ、リンチを受けて殺された。5人がかりで暴行を受けた様子を映した防犯カメラの映像が拡散された上、モイゼさんが2014年にアフリカのコンゴから、戦争と飢えを逃れて亡命してきた過去が報じられたことが問題をさらに大きくした。黒人差別に加えての外国人差別。「難民や黒人への差別はない」とされてきたブラジルのイメージが揺らぎつつある。
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 欧州サッカー界では1月末は冬の移籍交渉の締め切りでもある。今季の移籍市場では、移籍金上位10位にブラジル人選手が2人入っている。一人はブラジル代表にも選ばれることがしばしばある、ボランチのブルーノ・ギマリャンエスで、フランスのリヨンからイングランドのニューキャッスルに移籍。もう一人はインテルナシオナルのセンターフォワードで20歳のユーリ・アルベルトで、ロシアのゼニトに加入する。新天地での活躍を祈りたいところ。
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 1月末は豪雨に見舞われたサンパウロ州。予報によると、サンパウロ州では2月も雨が続く見込みで、平年の月間平均を超える量の雨が期待されるとか。ただ、ラニーニャ現象はなおも続く模様で、中西部やリオ・グランデ・ド・スル州では少雨になる見込みとか。これらの州は国を代表する農業地帯。貴重な輸出産品でもある農産物への影響が気にかかる。

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