「思い受け継ぎ、更なる発展を」新潟県人会65周年記念式典=花角知事、交流事業再開に意欲

市川利雄県連会長、朝妻エレナ元会長、藤村マルシオ会長(左から)
市川利雄県連会長、朝妻エレナ元会長、藤村マルシオ会長(左から)

 ブラジル新潟県人会は23日、サンパウロ市ニッケイパレスホテルにて創立65周年記念式典を行った。藤村マルシオ会長(三世、33歳)は「世界的に困難な状況の中、65周年記念式典を皆様と行う事ができ幸いに思います。歴代会長が残した思いを受け継ぎ、更なる発展を目指していきます」と述べた。

 式典にはオンライン参加者含め、約80人が参加。在サンパウロ日本国領事館の桑名良輔総領事、ブラジル日本文化福祉協会の石川レナト会長、サンパウロ日伯援護協会の税田清七会長、ブラジル都道府県人会連合会(県連)の市川利雄会長らも出席した。

花角英世知事
花角英世知事

 母県の花角英世知事、佐藤純県議会議長からは祝辞動画が寄せられ、花角知事は「ブラジルにおける日系社会の存在は日本にとって重要な存在。2004年の新潟大地震、2007年の中越大地震で寄せて頂いた優しさと温かさ、連帯感は忘れることはできません。コロナ禍が収まったら、交流事業も再開したい」と述べ、佐藤議長は「新潟の恵まれた文化や伝統、歴史を保全し、振興していくためには皆様の力が必要です」と語った。
 

佐藤純県議会議長
佐藤純県議会議長

県人会活動に貢献した会員6人に功労賞表彰が行われ、代表挨拶に立った水本(旧姓 南雲)法子さん(二世、68歳)は「自身の出自や郷土の文化を知り、学識を広げるために、奨学金の交付や交流事業の実施をして頂いた。関係者の方々に心から感謝申し上げたい」と述べた。

式典会場の様子
式典会場の様子

 県費留学生を代表して、2003年度県費留学生の桑原バルガス ・エドゥアルドさん(二世、40歳)が登壇し「新潟県での留学は自分自身のルーツを知る絶好の機会でした。このような機会を与えていただいたことへの感謝の気持ちは、私たち県費留学生全員が持っているはずです」と語った。
 式典後、昼食会が催され、出席者らは親交を深めた。

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