《ブラジル》カンピーナス陸運組合長が凶弾浴び死去=組合員が抗議のバススト敢行

 サンパウロ州カンピーナスで26日、陸運組合長が射殺された。翌27日には、組合員たちがこの殺人事件に抗議して、バスのストを行った。27日付現地紙、サイトが報じている。
 26日午前7時頃、カンピーナス陸運組合長のニウトン・アパレシド・デ・マリア氏は、夫人を職場まで送るためにヌクレオ・レジデンシアル・ジェネシス地区にある自宅を出ようとした際、車から降りてきた男に犯行予告を受けた。
 犯人の命令で夫人は自宅に入ったが、ニウトン氏は首筋を撃たれて死亡した。

 親族によると、ニウトン氏は昨年8月に選挙で当選した頃から、頻繁に殺害予告を受けていたという。
 27日、同組合員らはニウトン氏殺害に抗議の意を示し、ストを断行した。彼らは全200路線のバスの内、55%にあたる110本線の運行を中止。さらにヴァリーニョスやヴィニェードなどをつなぐ市間バス16路線の運行も中止した。
 これにより、同市市民ら7万6千人の足に影響が出た。同市では、同組合とは関係のない35路線に特別便のバスを増発するなどの対応に追われたが、昼過ぎからは徐々に正常化し始めたという。

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